再生、昇華。東京の頂点を目指す 香西宏昭【車いすバスケットボール】(その3)Magazine2017年10月11日share facebookshare xshare pinterestshare lineshare hatebuドイツでプレーすること4シーズン。毎年ヨーロッパのクラブナンバー1を争う大会もある。ドイツだけでなくスペインなどのリーグには、アメリカ、カナダなどの強豪国の代表選手が多数在籍する。世界レベルのなかでプレーしていると、本当に強い選手のあり方が見えてくる。 「世界でもトップクラスの選手にはしっかりした裏付けのある判断力が備わっているんですよ。今、誰にパスを出すべきか、崩れた体勢でもシュートを打つべきか。僕にまだ足りないのはそこだと痛感している」 的確な判断力、周囲を冷静に見る視野。そして仲間から本当に信頼されるリーダーシップ。目指すべき姿は明確だ。 「ゲーム全体を考えながら瞬時に判断し、それをプレーとして実現するためには、ベストな状態で40分間戦い抜く身体とココロ、すべてを鍛えておかなくてはいけないから」 だから、チーム香西一丸となって理想を追い求めていくのだ。 「子供の頃から、練習によって少しずつでも自分が成長できることが喜びだったし、今でも車いすバスケを続けている大きなモチベーションになっています」 パラリンピックという大舞台で最高のパフォーマンスを出し切りメダルを獲得する。3年後の東京パラリンピックの前哨戦となる世界選手権が、来年ドイツで開催される。 「今年行なわれるアジアオセアニア選手権で1位をもぎ取って、世界選手権でベスト4。そうして、3年後にはメダル獲得を実現させます」 こうざい・ひろあき 1988年7月14日、千葉県生まれ。NO EXCUSE所属。先天性両下肢欠損(膝上)。小学6年で車いすバスケットボールを始め、高1でU23の日本代表選手に選出。2006年に初の世界選手権に出場。08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロパラリンピック出場。イリノイ大学卒業後、ドイツ・BG Baskets Hamburgに4年間在籍。来季よりLahn-Dillに移籍。クラス分けは3.5 (写真/高須 力、甲斐 啓二郎 取材・文/宮崎 理恵)« 「負けん気が元気の源」 別所キミヱ【卓球】(その3)人との繋がりがカーリングの魅力 岩田 勉【車いすカーリング】 »pr blockhttps://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-06423-9https://www.j-n.co.jp/books/genrelist/lgenre1/mgenre5/sgenre97/https://psm.j-n.co.jp/mecenat-booth/https://psm.j-n.co.jp/category/federation/https://psm.j-n.co.jp/shop/