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  Road to 平昌~アルペンスキー~(その1)

Road to 平昌~アルペンスキー~(その1)

日本アルペンスキーチームが絶好調だ。昨シーズンは、チェアスキーの森井大輝がワールドカップ総合優勝。しかも連覇だ。同じくチェアスキーの狩野亮も種目別ランキングで滑降2位に入った。 国際パラリンピック委員会(IPC)公認のアルペンスキーワールドカップは全7戦の総合成績で競われる。昨シーズンは平昌冬季パラリンピックのプレシーズンということで、そのテストレースも兼ねた最終戦を韓国で開催。それに合わせて、3月上旬に白馬八方尾根スキー場で白馬大会が行なわれた。2007│ 08シーズン以来という久しぶりの日本開催だ。 白馬大会では長野オリンピック女子滑降コースを使用して、大回転とスーパー大回転の2種目が行なわれた。この大会でひときわ輝いていたのが、女子チェアスキーの村岡桃佳だ。 日本の男子チェアスキーには森井のほか、狩野亮、鈴木猛史など、世界大会で優勝経験のある選手が多い。村岡はキャリアの浅い大学生レーサーだが、雪上で男子選手らと一緒にトレーニングをすることで、世界最速のテクニックを身につけてきた。そして今回の白馬大会でついにワールドカップ初優勝。 「ランキング上位の選手たちが出場していたこのレースで勝てたことがうれしい」と村岡。電光掲示板にレース結果が表示されるとヨーロッパの選手たちからも祝福されていた。 大会後、日本チームも韓国大会へと移動。その後、3月下旬に再び白馬で開催された2017ジャパンパラアルペンスキー競技大会でシーズンを締めくくった。 ジャパンパラ大会は国際大会で活躍する選手強化を目的とした、国内最高峰の大会だ。この大会の成績により日本代表に選考され、ワールドカップやヨーロッパカップへ出場するチャンスをつかむことができる。また、パラリンピックを目指すレーサーの登竜門でもあり、世界チャンピオンの森井も、この大会でその才能を見いだされた選手だ。


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