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  平昌冬季選手団の公式ウエア 車いす向けデザインの提供は初めて

平昌冬季選手団の公式ウエア 車いす向けデザインの提供は初めて

ウエア発表会でモデル役をしたのは、10月の最終予選で2大会ぶりの出場権を獲得したばかりのパラアイスホッケーからはキャプテン須藤悟選手と高橋和廣選手、クロスカントリースキーからは長野パラリンピックから連続出場している金メダリストの新田佳浩選手と学生パラリンピアンでクロスカントリーとバイアスロンのメダルに挑戦する阿部友里菜選手、オリンピック選手ではスキージャンプのレジェンド葛西紀明選手、フリースタイルスキー世界選手権優勝の小野塚彩那選手、長野オリンピック以来の出場となる女子アイスホッケーの大澤ちほ選手、藤本那菜選手。 須藤選手は、「2大会ぶりに日本代表選手団のウエアに袖を通して、気持ちが引き締まりました」、新田選手は「レースはひとりで走るけれど、ひとりで競技をしているわけじゃない。日の丸のウエアを着るということは、色々な人たちの思いをつなぐこと。最後まで勝負して、金メダルを獲りたい」と抱負を話しました。 葛西選手は「まだ代表選手に選考されていないから、まずはワールドカップで結果を出す。メダルを皆さんに見てもらいたいです」とコメント。 ウエアを提供するアシックスでは昨冬に現地調査をした他、選手たちへのヒアリング結果をデザインに反映した。 とくに車いす選手向けには、いくつもの工夫を施した。ジャケットの丈を短くすることで座った姿勢の着心地を改善。袖口にはタイヤを漕ぐ時に汚れにくいようにカバーを付けた。またパンツのポケットは座ったままで使える位置に配置した。 試着した車いすの高橋選手は「市販品の使いにくさは諦めていたけれど、この選手団ウエアはストレスなく着れそうです」と大満足。 アシックスのデザイン担当、吉田雅彦さんは「足の感覚がマヒしている選手から、チャックの金具がこすれて肌に傷がついても気づかず化膿が重症化することもあると聞いて、ポケットを特別なデザインにしました」と説明した。 今回発表されたウエアは、開会式や表彰式などで選手たちが着る。メダルセレモニーでこのウエアを着た選手が見れるように応援したい。


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