Road to 平昌~ノルディックスキー~(その3)Magazine2018年02月26日share facebookshare xshare pinterestshare lineshare hatebuバイアスロンは、クロスカントリースキーと射撃を組み合わせた競技。射撃は1回5発ずつで、距離に応じてスプリントは2回(全10発)、ミドル、ロングは4回(全20発)を行ない、走行タイムと射撃の成績を総合して順位が決定する。 射撃の的までの距離は10m。立位、視覚障がいの選手は伏射姿勢で射撃を行なうが、座位の選手は伏射か座った状態かの選択が可能だ。障害によって、サポート台を使用することが認められている。 パラバイアスロンでは、視覚障がいの選手が使用するライフルと射撃方法に特徴がある。使用するのは、赤外線レーザーを的に当てるビームライフル。選手は、射場に入るとヘッドホンを装着し、音によって的の位置を把握して射撃を行う。的から外れている状態では、「ド、ド、ド」という低い音が聞こえ、的に近づくにつれ「トトトト」と細かく高い音に変化。さらに的をとらえると「ピーッ」という非常に高い音になる。選手はこの音を聞き分けて引き金を引くのだ。当たったか外れたかも、選手は音で判断できる。伴走するガイドは、射場に入って体勢を整えるまではアドバイスできるが、射撃を支援することはできない。 距離がスプリント、ミドルでは射撃のミスの回数に応じて、コース内に設定されているペナルティループ(立位、視覚障がいは150m、座位は100m)を周回しなくてはならない。ロングではミスの回数分のペナルティタイムが加算されるルールだ。 パラバイアスロンは、1994年のリレハンメルパラリンピックで正式種目として採用された。98年の長野パラで日本は初出場し、小林深雪が金メダルを獲得。小林はその後06年トリノで金、銀メダルにも輝いた。パラバイアスロンは、日本のお家芸とも言えるのだ。強豪国の射撃命中率が高まる中、平昌での活躍に期待がかかる。 写真/吉村もと 取材・文/宮崎恵理« Road to 平昌~ノルディックスキー~(その2)見てくれ!これがアンプティサッカーだ!(その1) »pr blockhttps://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-06423-9https://www.j-n.co.jp/books/genrelist/lgenre1/mgenre5/sgenre97/https://psm.j-n.co.jp/mecenat-booth/https://psm.j-n.co.jp/category/federation/https://psm.j-n.co.jp/shop/