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  「伝えるべきこと」がある 田中時宗さん(その1)

「伝えるべきこと」がある 田中時宗さん(その1)

田中時宗さんが代表理事を務める「センターポール」は、パラスポーツの競技力向上と普及を目的として活動している一般社団法人だ。現在14名のアスリートの各種マネジメントを主な業務としている。 「競技をやっていく以上、結果を求められるというのは当然なのですが、障がいに向き合った経験を価値として発信できるのがパラアスリートだと思っています。サッカー選手やゴルフ選手のように、○億円プレーヤーという選手はパラアスリートからは出にくいでしょう。ただ、彼らの価値を感じてくれている人や、彼らの存在を求めている人は必ずいるんです」(田中さん)。 自分のためだけにスポーツをやるのではなくて、外に向けてその過程や様子を発信していくのが、現代のアスリートの役割でもある。 「バリアフリーの面では、日本の環境がまだ整っていない部分がたくさんあります。まだ壊せない〝壁〞を壊す力がパラアスリートにはあるんです。現状の世の中をさらによくしたいと考えた時に、パラアスリートは、競技で結果を出して目立つ以上に『発信』をしていかないといけないと考えています」 2020年を控え、世の中の関心が高まっている今こそ、選手ひとりひとりが伝えるべきことをきちんと世の中に向けて発信するいいチャンス。昨年は講演会をする選手もまばらで偏りがあったが、今年は東京オリンピック・パラリンピックの1000日前イベントをはじめ、発信の機会が増えた、という。


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