パラアスリートの軌跡② 車いすテニス 大谷桃子
そう目標を語った3年後の2020年、彼女は世界ランキング9位となった。 才能があったから、運がよかったでもない。彼女はこの3年間で自分自身と向き合い、課題を乗り越え続けてきた。彼女の努力とそれによって積み重なった経験、実力が生んだランキングだろう。 彼女がメダルをもち笑顔で表彰台にいる姿をぜひとも見たくなった。
大谷桃子/おおたに・ももこ 1995 年8 月24日、栃木県出身。エイベックス所属。西九州大学2年。兄の影響で小学3年の時に地元のテニスクラブで硬式テニスを始める。中学3年で関東ジュニアに出場。テニス推薦により作新学院高校に進学し、3年の時インターハイのダブルスに出場。卒業後、病気により体に麻痺が残る。2016年に車いすテニスを開始し、9月の大阪オープンに初出場し、2 位になる。2020 年4 月現在、シングルス世界ランキング9位 写真/吉村もと 取材・文/宮崎恵理