
パラリンピック22競技の見どころ【第4回 ゴールボール】
「ゴールボール」を一度でも体験したことがある方ならわかると思いますが、アイシェイドで視界がまったくないなか、ボールを投げたり、ゴールを守ったり、選手たちのパフォーマンスはまさに超人的!日本チームのメダルが大いに期待できる競技のひとつです。
静寂を味方につけて戦術を展開
視覚障がい者の対戦型チームスポーツ
ゴールボールは、視覚障がいの選手が出場する対戦型競技。コートに入る3人の選手はアイシェードを着用し、同じ条件でプレーする。18m×9mのコートの両端に設置されたゴールめがけて、鈴の入ったボールを転がす。攻撃の際、体を回転させてボールのパワーを高めたり、ポジションをスイッチしてボールを投げる、バウンドさせて立体的に攻めるなど、戦術は豊富だ。投球する選手の位置、投球のコースやスピードなどを察知して、全身を使って防御する。ボールを受けたら10秒以内に攻撃しなければペナルティとなる。音が頼りになるため、ゲーム中、観客は声援を送ることはできない。1投ごとに相手の読みを撹乱するテクニックが展開される。静寂の中で繰り広げられる攻防が、ゴールボールの見どころだ。
日程:8月25日(水)~9月3日(金)
会場:幕張メッセ
文/宮崎恵理 写真/吉村もと