パラリンピック22競技の見どころ【第10回 シッティングバレーボール】
お尻を床につけて行う「シッティングバレーボール」。障がいのあるなしにかかわらず楽しめるユニバーサルスポーツとしても注目されています。
ジャンプしないバレーボールは
パワフルでスピーディ
オランダで誕生したシッティングバレーボールは、1980年アーネム大会から正式競技となった。おもに下肢などに障がいがある選手が座ったままプレーする。ラリーポイント制で1セット25ポイント先取の5セットマッチで勝敗が決まる。6人制バレーボールとほぼルールは同じだが、コートの広さは幅6m×長さ10m、ネットの高さは男子が1m15cm、女子は1m5cm。独自のルールとしては、ファーストレシーブ以外のプレー時に臀部が床から離れると「リフティング」という反則になること。また、相手サーブを直接ブロックすることが認められている点も、大きな特徴だ。床から近い分、展開はスピーディ。床ギリギリのボールをレシーブし、どこからでも攻撃するラリーは、緊迫感にあふれている。
日程 8月27日(金)~9月5日(日)
会場 幕張メッセ
文/宮崎恵理 写真/吉村もと