北京パラリンピック競技の見どころ【第6回 バイアスロン】
開幕がいよいよ明日に迫った北京オリンピック。競技の見どころをご紹介してきた連載記事も、今日で最終回となります。最後を締めくくる競技は、走って射撃をするバイアスロンです。
静と動、走力と集中力の戦い。射撃のミスが勝負を分ける
射撃と、クロスカントリースキーを組み合わせた競技。立位、座位、視覚障がいの3カテゴリーに分かれ、選手のクラスごとの係数をかける計算タイムで競われる。距離別にスプリント(射撃2回)、ミドル(射撃4回)、インディビジュアル(射撃4回)の3種目が実施され、スプリントとミドルは射撃を1発外すごとにペナルティーループを周回し、インディビジュアルでは射撃を1発外すごとに計算タイムに1分が加算されるルールになっている。走力と、冷静に的を狙う集中力の両面が求められるハードな競技だ。女子立位の出来島桃子は、2006年トリノ大会から平昌大会まで4大会連続出場するベテラン。クロスカントリースキーでも入賞を果たす走力を生かして、5度目の大会でメダルを狙う。視覚障がいのクラスでは、銃口がターゲットに向くとヘッドフォンから音が聞こえる専用のビームライフルを使用する。
日本人出場予定選手/阿部友里香、佐藤圭一、出来島桃子
写真/吉村もと