Home >  News

News

パラスポーツマガジンの最新ニュース

みんなでボッチャ1万人プロジェクト

みんなでボッチャ1万人プロジェクト

一般社団法人日本ボッチャ協会の「ボッチャ感謝の集い2020」がリモートで開催されました。そこで発表された「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」についてお知らせします!(以下、日本ボッチャ協会からのメッセージです) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 一般社団法人日本ボッチャ協会は、本日より「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」をスタートさせました。 日本ボッチャ協会は、学校訪問・体験会・サポーター講習会などのキャラバン活動を実施し、ボッチャが国民的な競技となるよう全国での発展の為の基盤づくりを行っています。 今般このキャラバン活動を新たに「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」と総称し、2020年8月28日㈮より同プロジェクトのWebサイトを開設します。 ボッチャ体験会や知識を得られる場を増やし、ボッチャファン層・競技人口の拡大を目指します。 「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」は、1年後に迫った東京大会、有明体操競技場を1万人のボッチャファンでいっぱいにしよう!をコンセプトに立ち上がりました。 まずは、SNSでのフォロワー1万人を目標に掲げ、いずれは2万人、5万人、10万人と増え、誰もがボッチャを応援してくれる世の中に。そこに向けての第1歩と考えています。 具体的には、新たに専用Webサイトの開設、SNS各種(Twitter、Instagram、YouTube)の開設、ボッチャ公式キャラクター「ボッチャマン」の登場、これまで行ってきたボッチャキャラバン事業ではシルバーパートナーでもあるアクサダイレクト生命保険株式会社様とのパートナー契約を締結し、より活発なキャラバン事業を展開していく予定です。 皆様、是非ご支援の程よろしくお願いいたします。 ◆専用Webサイト https://minnade-boccia.com ◆Twitter              https://twitter.com/boccia_project ◆Instagram          https://www.instagram.com/oneproject.boccia ◆YouTube           https://www.youtube.com/channel/UCMTnB3W9ZFw7tBlxdrpBXAQ
猪狩ともかさんの新刊『100%の前向き思考』

猪狩ともかさんの新刊『100%の前向き思考』

パラスポーツマガジンにもたびたび登場していただいている、アイドルグループ『仮面女子』のメンバーの猪狩ともかさんが、このたび本を出しました! 2018年強風による不慮の事故で脊椎損傷を負い、以後下半身不随で車いすユーザーをなった猪狩さん。 その後もアイドル活動を続けながら、映画出演や各種講演会・イベントにも積極的に参加して、ますます活躍の場を広げています。 東京都「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバーで、「パラ応援大使」にも任命されています。 前を向いて歩み続ける猪狩さんを支える「55の言葉」は、私たちの心にもエネルギーを注いでくれます。   ◆著書情報◆ 100%の前向き思考 生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉 (東洋経済新報社 本体1400円+税) 猪狩さんからのメッセージ 初の著書『100% の前向き思考 ―― 生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55 の言葉』がついに発売になります。 事故に遭い、入院していた頃から「いつかこの自分の体験を本にしたい」と夢見ていたので、それが現実となるのだと思うと、なんだか感慨深いです。 事故に遭ってから復帰するまでの間のことはもちろん、アイドルを始めるきっかけから 仮面女子の正規メンバーになるまでの日々のことも話の中心となっています。 「アイドル」というと、キラキラとした、皆さんを笑顔にする存在ですが、その裏での苦悩なども全て赤裸々に書かせて頂きました。 今までの色々な経験の中で、「前向きになれる言葉」と出会ってきました。 私自身、100% の前向き人間な訳ではありません。 今でも沢山の言葉に背中を押してもらっています。 本を読んでくださった皆さんが、少しでも前向きになることができたら嬉しく思います。  
「ローレウス」アンバサダーにスペシャルオリンピックス日本理事長の有森裕子さんが就任

「ローレウス」アンバサダーにスペシャルオリンピックス日本理事長の有森裕子さんが就任

世界40か国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいる「ローレウス」(本部ロンドン、設立2000年)は、新アンバサダーとして有森裕子さん(五輪メダリスト)と為末大さん(世界陸上メダリスト)を迎えた。2018年からアンバサダーを務める杉山愛さん(元プロテニスプレイヤー)を加え、3名の日本人がローレウスの活動をサポートすることとなった。   新アンバサダーに就任した為末大さん(左)と2018年からアンバサダーを務める杉山愛さん(右) 去る8月3日(月)にオンラインで開催された就任会見で、有森さんは次のようにコメント。「世界で広く活動を行っているこのような国際団体に参加させてもらえて本当に光栄です。今後はさまざまなアスリートの方と共にスポーツの力を広げていきたいです」 3人のトークセッションでは、スポーツの力やスポーツ界の未来、新型コロナウイルスがスポーツ界に及ぼす影響などについて語った。ローレウスは「スポーツには世界を変える力がある」を理念として掲げているが、スポーツが世界中の子どもたちの助けになる力強い役割を担える理由について、有森さんは「応援する、応援される現場が存在するのがスポーツです。そのため自分が生きている存在意義を感じることができると思います。子どもたちにその現場を感じてもらい、生きているということを感じてほしいです」と話した。 スペシャルオリンピックス日本理事長の有森さん。知的障がい者アスリートにはいつも以上に周囲のケアが必要だと話した 有森さんは、コロナ禍での知的障がい者アスリートについても質問に答える形で言及。「距離が近くないとサポートできないので、選手は距離感の問題について一番困惑している。サポートなしではむずかしいのが現状。周囲のケアがまず大事。ケアとして、現状や情報を常に発信していくことが大切だと思う」とコメントした。
東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

2月7日〜9日に、滋賀県大津市・びわ湖大津プリンスホテルにて、「障害者の文化芸術フェスティバル」が開催された。この催事は、「日本人と自然」を障害者の視点を通じて国内外に発信する、文化芸術フェスティバルである。今回のグランドオープニングを経て、全国の50万人および厚生労働省と連携して、今後2022年まで全国7か所で順次開催される予定となっている。     グランドオープニングは、5つのプロジェクトからなる。「アール・ブリュット -日本人と自然- 展」は、「日本人と自然」をアール・ブリュットの視点から発信する展覧会。「障害者の舞台芸術 見本市 −人はなぜ歌い踊るのか−」は、全国各地の障害のある表現者によるパフォーマンス。ほか、世界各国からアール・ブリュットなどの文化芸術の推進に取り組む実践者、専門家を招いての「アール・ブリュット ワールドフォーラム」、映画のバリアフリー化を実践した「バリアフリー映画祭 2020 」、陶芸の里信楽を体感する「体験プログラム -表現の源泉-」など。   舞台芸術見本市では、3つのステージを観覧した。生笑(いきわら)一座」は全員がホームレスの経験者である座員が、その経験や「死のう」と思った極限から自立した経緯を語る事で、観覧者に生きることを問いかける。座長でありNPO法人抱樸の奥田知志理事長がひとりひとりとやりとりする形式で、ややすれば重いテーマを硬軟取り混ぜて入りやすく進行された。 「サルサガムテープ」はNHKの5代目うたのお兄さん・かしわ哲さんが率いる、知的障害者によるユニットで、原色の派手な衣装をまとったメンバーが、ステージ狭しと大暴れ。プロフにある「ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー」との言葉が、このユニットのコンセプトを全て言い表している。 島根県浜田市金城町のいわみ福祉会芸能クラブは、「石見神楽」八岐大蛇を熱演。はじめ余暇活動だったのが次第に本格的になり、現在は公演の依頼が増えているという。100以上ある石見神楽の社中の中で、障害者が所属しているのはここだけ。でもそれを感じてもらいたくない、あくまで舞台の成果で評価されたいと代表者が語っていた。大蛇は長さ18メートル、重さは12キロあり、体を見せずにひとりで回すのは大変な体力と技量が必要なのだとか。 2020年のフェスティバルは、九州、東海・北越、中国・四国、北海道と4つのブロックでの開催が予定されている。問い合わせは以下へ。   障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会事務局(社会福祉法人グロー[GLOW]) 521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4837-2 TEL: 0748-46-8100   文;編集部/写真:辻村耕司
こんな試着室が欲しかった!「みんなのフィッティングルーム」

こんな試着室が欲しかった!「みんなのフィッティングルーム」

編集部では、有楽町マルイに車いすの方でも利用できる試着室があるとの情報をキャッチ。 現地に突撃取材しました! “すべての人が使いやすい試着室”をテーマに、昨年から設置された「みんなのフィッティングルーム」。 場所は、有楽町マルイ7階、みんなのオーダー by ビサルノ売場内にあります。 「お、すごく広いっ!」 通常の約3倍ほどの広さの試着室。 車いすの方も悠々と利用できるスペースがあるほか、文字通り、“みんな”が使いやすいような配慮がしてあり、 聴覚障がいの方のための電子式の筆談ボードや、足の不自由な方のための手すりなどが設置されています。 内部も非常に明るく、シックでデザインされた内装はさすがマルイという感じ!   発案者の須藤修二さん(みんなのオーダー by VISARUNO ショップマネージャー兼コミュニティオーガナイザ)に話を伺いました。 「きっかけは、LGBTイベントでの車いすの方との出会い。その方曰く、車いすの方は試着場所がなくいつもあきらめているとのこと。そこでさっそく上長にかけあい、みんなのフィッティングルームを提案しました。 ただ当初、売り場面積を小さくしてフィッティングルームを作ることに対して社内で反発もありましたが(笑)、根気よく説明しながら少しずつ理解をしてもらいました。 みんなのフィッティングルームの設置後は、お客様にも大変ご好評いただき、結果的に売上げが伸びる嬉しい効果もありました」 「最近では、ダイバーシティやインクルージョンなどの考え方が浸透しつつあるが、どれも横文字でパッと意味がわかりずらい。もっとわかりやすく“みんな”という平易な言葉にすることで、その考え方をもっと身近に感じてもらえたら嬉しい」とも。   今回の取材でモデルを務めてくれた、Co Co Lifeタレント部の岡野成美さん(車いすユーザー)は、 「手すりや鏡の位置、カーテンの配置などどれも細かく配慮されていて、とっても居心地が良い空間でした!」 と満面の笑顔! なお、今回取材にご協力いただいたマルイでは、2017年より日本ブラインドサッカー協会とパートナーシップを結び、日本代表へオフィシャルスーツを提供しています。 これからもさまざまなパラスポーツとのコラボレーションイベントを模索中とのこと。 パラスポーツファンなら、マルイの動向から目が離せませんね!     パラスポーツ関連のチラシをはじめとした情報もたくさん!   (Text & Photo :PSM)
選手団と応援する人々が一つになる! スローガンは「超えろ、みんなで。」

選手団と応援する人々が一つになる! スローガンは「超えろ、みんなで。」

  東京2020パラリンピックの開幕まで「200日」の2月7日、日本パラリンピック委員会(JPC)は、「TEAM PARALYMPIC JAPAN」のチームマークとスローガンを発表しました。 TEAM PARALYMPIC JAPANは東京2020大会に向け、日本代表選手団と一般の来場者・テレビ観戦者、そしていろいろなスタッフが、「ひとつ」になって盛り上げていこうというものです。 こうした取り組みを通して大会の成功、2021年以降のパラスポーツの振興やソフトレガシーの継続、共生社会の実現を目指す目的で立ち上げられました。 ラグビーワールドカップで浸透した「ONE TEAM」のコンセプトを思い出しますね!   チームマークはいろいろな赤色がグラデーションでデザインされ、様々な個性とそれらが調和する美しさ、そして前に進み続ける強い意志が表現されています。   スローガンの「超えろ、みんなで。」は、選手の想いを示すもので、チームをサポートし応援してくれるすべての人たちが、同じ想いでこの大会を迎えることを伝えるために掲げられた言葉です。 記者発表には、 高橋秀文氏(日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会副委員長) 河合純一氏(東京2020パラリンピック競技大会 日本代表選手団団長) 国枝慎吾選手(車いすテニスプレーヤー) の3名が出席。 国枝選手は「パラリンピックイヤーの1月に優勝(全豪オープン)することができ、明るいニュースが届けられた。これからのシーズン、目の前の目標を一つずつクリアしていくことでパラリンピックにつなげたい」と意気込みを語ってくれました。 また高橋副委員長からは今大会の日本代表選手団の金メダル目標数が発表されました。 「金メダル20個。これは“高め一杯のストライク”。チャレンジングな目標です」(高橋秀文副委員長) また国別金メダル獲得数ランキングでトップ7入りを一つの目標として掲げられました。 前回のリオパラリンピックでは、日本は総メダル獲得数は24個でしたが、残念ながら金メダルはゼロ。 「高い目標であることは間違いないが、選手一人一人がベストパフォーマンスを発揮した結果がこの数字に繋がる」(河合純一選手団団長) TEAM PARALYMPIC JAPANとして、一致団結して目標に向かって進みましょう!! そしてその先には、共生社会の実現という大きな目標が…   (text&photo 編集部)
ボッチャって、なんでこんなに夢中になれるんだろう

ボッチャって、なんでこんなに夢中になれるんだろう

1月26日(日)、首都大学東京荒川キャンパスで、「第1回首都大学東京健康福祉学部長杯ボッチャフェス」が開催されました。 首都大学東京は、障がい者スポーツの普及・発展に、非常に力を入れて活動している大学。同校の荒川キャンパスでは、ボッチャをはじめ、車いすソフトボール、ゴールボール、シッティングバレーボール、ブラインドサッカーなどのパラスポーツ体験教室のほか、ローリングバレーボール、ベガボールなどユニバーサルスポーツ体験教室が、毎週のように開催され、年齢を問わず多くの参加者で賑わっている。 今回のボッチャフェスは「首都大学東京 健康福祉学部長杯」と銘打たれ、15チームが参加。普段行われているボッチャ教室は体験会的な意味合いが強いが、今回は真剣勝負の試合だ。 とは言え、そこはフトコロがとっても広いボッチャ。初心者と経験者が混ざり合い、小学生チーム、家族チーム、シニアチーム、車いすユーザーチーム、外国人チーム、大学生チームなど、実に多彩な参加者が集まって、最初から最後まで笑顔と歓声が絶えない大会となった。   車いす(バスケットボール用)やフライングディスクの体験会も同時開催された パラスポーツマガジン誌からは3チームが参加。ボッチャは全員初めてという小林ファミリーチームが、なんと!初代チャンピオンに。経験がなくても楽しめて、そして時には勝ててしまうのが、ボッチャの奥深いところ 首都大学東京の障がい者スポーツ体験教室は、障がいの有無や年齢、経験などに関わらず、興味がある人は誰でも無料で参加できる。今年もさまざまなプログラムが用意されているので、ぜひ参加してみよう。 取材・文・写真/編集部  
パラテコンドーはパワフルでスピード感たっぷり!

パラテコンドーはパワフルでスピード感たっぷり!

いよいよパラリンピックの半年前の1月26日。パラテコンドーのサンマリエカップが、東京の日本財団パラアリーナにて行われました。 この大会は、東京2020パラリンピック競技大会の日本代表推薦選手選考会をかねており、その通り国内最高レベルの戦いが繰り広げられました。 選手たちが全力でぶつかり合う様子や、次々と繰り広げる技の数々。 「足のボクシング」といわれているように、実に力強く、相手と至近距離で戦い合う迫力満点の力強さとスピート感の戦いを間近でみることができました。 一発勝負の競技はいろいろとある中、この数分間の試合時間はとても濃厚で、緊張感で張りつめる場内にたくさんの観戦者が釘付けになっていました。 各選手への応援も熱く、勝負の世界を選手と共に戦う気迫で終始アリーナは歓声の渦! 大声援に後押しをされるように、選手も大健闘。 1枠をかけてライバル同士の一発勝負を制したのは、三階級、合計6名の選手の中で 男子 61kgは田中光哉選手 男子 75kg級は逆転勝利の工藤俊介選手 エキシビジョンマッチに登場したのは太田渉子選手 それぞれの勝利に運命を決める感動の試合となりました。   パラリンピックまであと半年、今回の東京パラリンピックから正式種目となったパラテコンドー、競技者は決して多くはありませんが、とてもレベルが高い競技です。 戦う選手のパラリンピックでの活躍を期待したいです。   text & photo by Chie Mochiduki
強豪チームが集結し、車いすバスケットボール「KEIAI杯」開催!

強豪チームが集結し、車いすバスケットボール「KEIAI杯」開催!

1月12日~13日、埼玉県本庄市で車いすバスケットボール大会「KEIAI杯」が行われ、関東・東京地区の強豪チームが熱戦を繰り広げた。 この車いすバスケットボール大会は、総合不動産企業「ケイアイスター不動産」が主催し、今回が初開催。同社にはパラアスリートチーム「ケイアイチャレンジドアスリートチーム」があり、車いすバスケの強豪「NO EXCUSE」のヘッドコーチを務める大嶋義昭氏をはじめ、バスケとデフフットサルが各2名、ラグビー1名の選手が所属している。 主催者の呼びかけに応じて参加したのは、NO EXCUSEのほか、埼玉ライオンズ、千葉ホークス、パラ神奈川スポーツクラブの4チーム。東京2020パラリンピックの日本代表候補選手も多数そろい、総当たりの予選リーグを経て、決勝戦と3位決定戦が行われた。 【試合結果】 優勝:埼玉ライオンズ  2位:パラ神奈川スポーツクラブ  3位:千葉ホークス  4位:NO EXCUSE 見事優勝を果たした埼玉ライオンズ 試合後は参加チーム全員で記念撮影   車いすバスケの試合のほかに、車いすスポーツ体験会(バスケ、ラグビー、バドミントン)、車いすシューティングチャレンジ、スリーポイントコンテストなど、親子で楽しめるイベントが同時開催。ケイアイチャレンジドアスリートチームの選手たちがホストを務め、初めての車いす、初めてのパラスポーツを体験する参加者も多かった。       バスケットボール(写真左上)、ラグビー(右上)、バドミントン(右下)は、それぞれ使う車いすも、使う筋肉も違う。シューティングチャレンジ(左下)では「ゴールが遠い!」ことを実感   こうした貴重な機会が増え、より多くの人がパラスポーツに関心をもてるよう、ケイアイスター不動産の今後の活動にますます期待したい。 取材・文・写真/編集部
聴覚障がいの子どもたちが、陸上を教えてもらった!

聴覚障がいの子どもたちが、陸上を教えてもらった!

手話で速く走るコツを教えてもらえる!「YAMADAデフ陸上教室」開催 山田昇記念財団(山田昇氏はヤマダ電機の創業者)は、「未来へつなぐプロジェクト」として、子どもたちの健全な育成、交通事故防止活動、寄付・支援助成事業の3つを軸に活動する公益財団法人です。その事業のひとつとして昨年から行われている「手話で教えるデフ陸上教室」が、今年も全国3会場で開催されました。 この陸上教室は、聴覚障がいの子どもを対象に、手話によって走る楽しさや速く走るコツなどを教える催し。メイン講師はヤマダ電機陸上競技部に所属する札塲大輝(ふだばひろき)選手。110mハードルで日本選手権4位の実績をもつ現役トップアスリートです。 手話でレッスンする札塲選手 デフリンピック日本代表の門脇選手(左)、田井選手(右)が講師として参加した 12月7日に行われた高崎会場には、聴覚障害の小学生と、会場となった新町中学校の陸上部メンバーが参加。ウォーミングアップから始まった教室は、走る際の姿勢や手足の使い方のレッスン、札塲選手のデモンストレーション、2チームに分かれてのリレー競争などが、ゲーム感覚の要素を盛り込んで楽しく行われました。 速く走るコツを教えてもらい、参加者は大満足   札塲選手のデモンストレーション。「はえ~~~~~!!!」の大歓声 最後はリレー競争でレッスンの成果を競い合った グラウンドでの講習後は場所を室内に移し、デフリンピック(聴覚障がい者のオリンピック)陸上日本代表の田井小百合(たいさゆり)選手、門脇翠(かどわきみどり)選手が、自らの体験を交えてデフリンピックの紹介や、聴覚障がいとスポーツについてレクチャーしました。 札塲選手は両親が聴覚障がい者で、幼いころから手話に触れてきたそうです。聴覚障がいの子どもたちにとっては現役選手に陸上を習うまたとない機会になり、また健常の中学生たちには陸上だけでなく手話も学べる貴重な場となりました。 田井選手、門脇選手のデフリンピックの話にみな熱心に耳を傾ける 本物のメダルに触れるまたとない機会。大きくて、重い!   取材・文・写真/編集部    
「障がいは個性」と言う人はいるけれど、この言葉すら関係ない?のがeスポーツ

「障がいは個性」と言う人はいるけれど、この言葉すら関係ない?のがeスポーツ

障がい者雇用支援を目的としたeスポーツ大会「ePARA2019」が開催されました。   パラスポーツマガジンでも既報のとおり、障がい者のeスポーツ大会が各地で行われるようになりました。そのなかで、今年初めて開催された「ePARA2019」の特徴は、障がい者の雇用支援を目的としていることです。大会を企画したのは、品川区社会福祉協議会の品川成年後見センターに勤務する加藤大貴さん。国家公務員を辞めて福祉の世界に飛び込んだ加藤さんは、障がい者と触れ合うなかで、「障がい者も健常者も、まったく変わらない」ことに気づかされたそうです。同時に、法定雇用制度のもとに進む障がい者雇用の裏側にある現実(障がい者に関する知識不足のため、雇用側がどんな仕事をまかせていいかわからない、実力に見合った仕事を与えられない、など)を知るに至ったと言います。 小中学生、女性、ゲーマーら多彩なメンバーが参加 そして「障がい者が思う存分個人の能力や努力、熱意を発揮する場を作って、『障がいがあるというだけで区別するのはおかしい!』ということを再認識する機会を作りたい」と考えた加藤さんが発案したのが、このeスポーツ大会。以下の3つを実現することを理念に掲げました。 大会を通じて、障がい者は「障がいという個性をもつ仲間」だということを伝えたい 努力を重ねてeスポーツの腕を磨いた人が、企業からスカウトを受ける仕組みを作りたい 上記を通じて、障がいの有無で人を判断するのではなく、個々人を尊重した世界を実現したい 車いすYouTuber寺田ユースケさん(中央)チーム。大会の模様をYouTubeでライブ配信した   11月24日、会場となったパセラ新宿本店には、4チーム12名が参戦。車いすYouTuberの寺田ユースケさんが率いるチームや、日本初のeスポーツアスリート雇用をされた障がい者のチームなどが、日ごろの練習の成果を「鉄拳7」で競い合いました。 また、これに先立って行われた「ぷよぷよe-sports」大会には、このイベントのアンバサダーに就任した乙武洋匡さんが参加。寺田さんとぷよぷよ対戦をしました。このほか、北海道の国立病院機構八雲病院の患者さんとのオンラインでの対戦も行われ、会場は熱気と歓声に包まれました。 プロゲーマーS.H.O.Wさん、メインMCのコーリーさん、ゲストの星ノこてつさん、MCの中嶋涼子さんが出演(右から)。イベントを大いに盛り上げた 優勝した「カステラ(たこ焼き味)」チーム。優勝賞金10万円と副賞のプレステ4用モニターなどをゲット! 寺田ユースケさんと対戦する大会アンバサダーの乙武洋匡さん(左)、乙武さんと加藤大貴さん(右)   今回の大会はプレイベントと位置づけられ、2020年以降は大会希望を拡大していく予定とのこと。「eスポーツを通じて、障がい者の練習・大会当日の様子を障がい者を雇いたい企業にアピールし、採用や職場定着までのサポートしたい」と将来を見据える加藤さんですが、この活動は徐々に形になり始め、今回出場したeスポーツアスリート雇用をされた選手をはじめ、企業スポンサードや雇用の話が進んでいるそうです。ePARAの今後の発展に期待が高まります! 取材・文/編集部 写真/主催者提供、編集部      
画面を通して手話で商品説明を聞けるサービスをスポーツショップ・ヴィクトリアが導入中!

画面を通して手話で商品説明を聞けるサービスをスポーツショップ・ヴィクトリアが導入中!

平成28年に「障害者差別解消法」が施行されました。この法律は、障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくることを目指しています。具体的には国・都道府県・市町村などの役所や、会社やお店などの事業者に対して、障害のある人から社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること(事業者に対しては、対応に努めること)を求めています。 また2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、行政機関窓口や民間企業において、障がい者の方々へのバリアフリー対応を行うアクションが増えてきました。 スポーツ用品専門店の株式会社ヴィクトリアでは、一部の店舗にタブレットを利用した「みえる通訳」を導入しています。このサービスはワンタッチで通訳オペレーターに接続し、お客様との接客をサポートするもの。 外国語通訳(5ヵ国語に対応)のほかに、手話通訳(日本手話)のオペレーターにも接続できる機能があります。手話通訳のオペレーターはみな手話通訳の有資格者で、質の高い手話通訳が提供されています。 「これまでも聴覚障がいをお持ちのお客様とは筆談でコミュニケーションをとってきましたが、手話通訳機能はとても好評です」(ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店 内山さん)   「ギアに関しての専門的なお話をさせていただく際に、テンポよく意思疎通がとれるので、お客様との会話も弾みます」(ヴィクトリア御茶ノ水本店スキー売り場 野沢さん)   「わざわざお店に足を運んでくださるお客様は、カタログ以外の部分でも商品説明を求められていると思います。お客様も満足して購入してもらっています」(ヴィクトリア御茶ノ水本店ジュニア用品売り場 猿田さん)   Face to Faceで手話通訳が利用可能となることで、聴覚・発話障がいのお客様が店舗で気軽に安心してお問合せができる環境が整い始めました。 「もっと多くのお客様に、このシステムがあることを知ってもらいたいです」(ヴィクトリア経営企画グループ 時田さん) スポーツを楽しむ聴覚障がいの皆さんが、用具選びの際もより分かりやすく情報を得られるような社会になることを、私たち『パラスポーツマガジン』としても望んでいます。 なお、手話機能がある「みえる通訳」(株式会社テリロジーサービスウェア)が導入されている店舗は以下の6カ所です。 ・ヴィクトリア御茶ノ水本店 ・ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店 ・ヴィクトリア新宿店 ・ヴィクトリアゴルフ新宿店 ・エルブレス新宿店 ・ヴィクトリアゴルフ青山店(12月よりサービス開始予定)   左・ヴィクトリア御茶ノ水本店  右・ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店  

pr block

page top