再生、昇華。東京の頂点を目指す 香西宏昭【車いすバスケットボール】(その1)Magazine2017年08月22日share facebookshare xshare pinterestshare lineshare hatebu香西宏昭の日本代表歴は長い。高校1年の時にU23の世界選手権に出場し銀メダルを獲得した。翌年にはシニアの代表として世界選手権に初出場。パラリンピックには08年の北京大会から昨年のリオデジャネイロ大会まで3大会に連続出場している。巧みなチェアワーク(車いす操作)と、スピードがもち味。ひとたびボールを手にすると、コートは香西に支配される。仲間への絶妙なパス、そして3ポイントシュート。香西の動きに、誰もが目を奪われる。 香西は、小学6年の時に車いすバスケに出会った。名門チームである千葉ホークスに所属して、メキメキと腕を上げた。 中学1年の時に、現在日本代表監督の及川晋平が主宰する〈Jキャンプ〉に参加。Jキャンプは、初心者からスキルアップを図る経験者、さらには健常者も参加できる車いすバスケのキャンプだ。 及川はアメリカ・イリノイ大学でシドニー、アテネパラリンピックでカナダを金メダルに導いたマイク・フログリー氏に師事し、その教えを元にJキャンプを立ち上げた。その第1回キャンプに香西が参加。メイン講師として来日していたフログリー氏は香西のポテンシャルを見抜き、イリノイ大への進学を強くすすめたのだ。フログリー氏、及川、香西。質の高い車いすバスケのベースが、脈々と受け継がれているのである。 3度目の出場となったリオデジャネイロパラリピックで、日本の目標は6位。しかし、実際には決勝トーナメントに進出できず順位決定戦で9位に終わった。 「予選ラウンド、自分の判断ミスでゲームを落としたと感じてるんです。小学生の時から車いすバスケを続けてきたなかで、リオはもっとも精神的ダメージが大きい大会でした」« 「負けん気が元気の源」 別所キミヱ【卓球】(その1)チェアスキー【最高のパフォーマンスを引き出すミラクルナイフ】 »pr blockhttps://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-06423-9https://www.j-n.co.jp/books/genrelist/lgenre1/mgenre5/sgenre97/https://psm.j-n.co.jp/mecenat-booth/https://psm.j-n.co.jp/category/federation/https://psm.j-n.co.jp/shop/