<仮面女子>猪狩ともかの新天地(2/2)
猪狩は新しい活躍の場として、「パラスポーツ」への挑戦を決めた。
9月22日に東京ビッグサイトで開かれた「ツーリズムEXPOジャパン2018」、同27日のヤフー株式会社開催「新メディア記者発表会」に参加。ボッチャや車いすバスケ、車いすフェンシングなどを体験し、パラスポーツへの関心を深めた。
「元々挑戦したいイメージをもっていましたが、それが更に強くなりました」と、語るその言葉通り、会場での猪狩は意欲的だった。特に車いすバスケでは受けたコーチングをしっかり自分のものにして、チェアワークやフリースローを難なくこなす。水泳を12年間、ソフトテニスを3年間やってきたスポーツ経験、そしてアイドルとして培ったダンス経験が、体験会で見せたセンスを裏付ける。
「車いすバスケはこれから先も楽しんでいきたいなと思いました。ウィルチェアーラグビーは見ているだけでいいかな(笑)」
初めて触れるパラスポーツの迫力に、おどけた様子ものぞかせたが、「(パワーリフティングを終えて)仮面女子として、『ガッチリしすぎてない?』って思われないくらいには鍛えていきたいなと思います」と、行動力を見せる場面もあった。どんな競技にも真剣に向かい合う姿勢はとても印象的で、アスリートとしての今後に期待が高まる。
「どのスポーツをやるかまだ決められずにいるので、とにかくいろいろなスポーツを経験していきたいです。趣味レベルではなく、公式の大会に出てみたいなと思いますね。大口はたたけないけど、パラリンピックも頭の片隅にはおいておきたい」
厳しい時期を必死に乗り越えた猪狩だからこそ出せる前向きさがみえる。
まだまだ世間の認知や理解が浸透していないパラスポーツだが、関わる選手たちもそれを感じないわけではない。個々人が、どのように広めていくべきかということを模索している。猪狩もその一人だ。
「自分でもできることといえばSNSでの情報発信です。でも、それも注目されないことには見てもらえないと思うんです。いろんな活動をしていって、猪狩ともかっていう存在をもっと多くの人たちに知ってもらえたら、それが影響力になりますし。タレントとしての力みたいなものも、これからもっと上げていかなきゃと今まで以上に感じます」
同じように車いす生活を送っている人に、なにかヒントを与えられる存在になりたいと話す。
「そのなかの一つがパラスポーツなので、その魅力を自分自身も感じながら、みなさんにも伝えていけたらなと思います」
アイドル活動に加え、障がい者としての発信にも今後力を入れていく猪狩の更なる活躍から目が離せない。
文・写真/編集部
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