東京海上 de ボッチャ!
東京海上グループは2019年2月、石神井スポーツセンターでグループ会社対抗の「BOCCIA未来塾CUP」を開き、総勢350名を超える社員がボッチャコートを囲んだ。
グループ横断の真剣勝負は大盛況で、参加グループ会社の数は28社にも及んだ。
大会の運営は、「未来塾」が行った。これは、グループ全体の一体感を醸成するため東京海上グループ各社から集まって結成したチームである。
発足してから9期目を迎えているが、大きなイベントとしてボッチャを取り上げたのは今期が初めて。
2期前の未来塾メンバーが、2020年以降も続けられる競技会は何かを検討し、まずは、自分たちでパラスポーツ3種目、シッティングバレー、ゴールボール、ボッチャを体験する機会を設けた。
性別や障がいの有無に関係なくできることを考えた結果、ボッチャを競技会種目に正式決定。2017年6月、当時の未来塾メンバーと東京海上日動の経営企画部オリンピック・パラリンピック室メンバーで「2017BOCCIA未来塾CUP」を開催したことが今大会のはじまりだ。
また、現役パラリンピアンのボッチャを観戦したことでも刺激を受けたようだ。ボッチャへの熱い想いが、グループ会社全体での実現につながった。
ボッチャの利点として、誰もがケガなくできる点、大人も子どももできる点、難しい説明の必要がない点の3つがある。ルールは1回聞けば間違えることはあまりなく、初心者が経験者を脅かすプレーをすることも不可能ではない。競技のシンプルさが何よりの強みだ。
未来塾メンバーは「イベントの盛り上がりとしては想定以上でした。事前に練習して参加してくれた方もいたので驚きましたね」とコメント。
東京海上日動ではボールの貸し出しも行っており、競技の認知度向上にも努めている。「ボッチャがこれからも、ひとつのイベントとして定着していけばと思います」とも話してくれた。
また、本社ビルの1階にある「チャレンジスクエア」と呼ばれるスペースで定期的にボッチャの練習会を開いている。仕事を終えて集まってくるメンバーは、雑談もそこそこにすぐにボールを投げはじめる。
取材時はトーナメント形式で部署同士の対抗戦をしていた。その混戦を勝ち抜いて見事優勝したチームは、なんとボッチャ未経験。ボッチャボールに触れること自体が初めてだったという。
チームのリーダーは「ボッチャの存在は知っていたんですけど、なかなか手が出なくて。でも実際にやってみて、あまりの楽しさに驚きました。ゲームのおもしろさというものが詰まっているなと感じましたね」と、かなりの満足度。
普段集まらない人たちと何気ない会話ができるうえに、勝負に勝つ喜びも味わうことができる。場所を選ばず、ルールも簡単。会社のレクリエーションとして、ボッチャがこれからますます注目されそうだ。
取材・文/編集部 写真/編集部、東京海上日動
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