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  デフフットサルワールドカップ開催中!もっと知りたい!監督編

デフフットサルワールドカップ開催中!もっと知りたい!監督編

前回に引き続き、現在開催されているデフフットワールドカップについて紹介しよう! ※前回読んでいない方はこちらを先にチェック!↓ https://psm.j-n.co.jp/2019/11/11/1541/ 今回は、選手たちを支える2人の監督に注目。選手の一番近くで指導している彼らが、チームそしてワールドカップに対する想いを熱く語ってくれた。 男子代表・川元 剛(かわもと たけし) 監督 1979年5月10日生まれ、大阪府出身。高校卒業と同時にフットサルにのめり込む。7年前に男子代表チームの監督に就任。フットボールの総合事業を手がける「パスドゥーロ」を主宰。 「前々回のワールドカップのときに代表ウエアを作ってお手伝いしていたのがきっかけで、デフフットサル日本代表の監督をやることになりました。私が最初に日本代表チームを見たとき、どこかの同好会のようでした。環境を変えないと強くはならないと思い、いろいやっていたら、スタッフが集まり、選手のモチベーションも変わってきました。今のチームは、4年前にはひとりもいなかったアスリート雇用の選手が半分ぐらいいて、練習試合の相手も強豪チームとできるようになってきました。 2月に準優勝したアジア予選後に、土屋選手と仲井選手が急成長して、イタリアで2年間プロフットサルチームに所属していた鎌塚選手が加入して、全体のレベルは上がっています。アジア予選の決勝戦でヒザが壊れてしまった上井選手もケガから復活して、相当な覚悟で大会に臨もうとしています。チームの実力は、世界のトップ5には入っていると思います。私のなかでは、世界1位のイランに限りなく近づいていると思っています。ワールドカップでの目標は最低でも世界一です。」 女子代表・山本 典城(やまもと よしき) 監督 1975年11月9日生まれ、奈良県出身。大学までサッカーをやっていたが身体的な限界を感じてフットサルに。2013年より女子日本代表の監督に就任。代表監督は今年で通算7年目を迎える。 「女子は前回のワールドカップで、世界ランキング4位のスペインに予選リーグで勝って決勝トーナメントに上がったのですが、準々決勝で負けて最終的には6位でした。世界のなかでトップになるチャンスがあるということを凄く感じた大会でした。そして、スタッフ、選手を含めて、世界で勝つためには何が必要かを考えて、実際にそれを実行してきました。 今のチームには、いろいろな特徴をもった選手がいます。キャプテンの岩渕選手は、前回のワールドカップの準々決勝のイタリア戦で、最後のPKを彼女が外して負けてしまった。悔しい思いをして帰ってきて、4年間ですごく成長しました。阿部選手は、世界で通用するフィジカルの強さを持っています。あと、鳥海選手、酒井選手が今の代表チームの先発メンバーで、戦術の理解度、フィジカル的な部分で、かなり高いレベルにあります。 今回のワールドカップまでの4年間、日本はどの国よりも活動してきたと思います。アジアで優勝することは最低限のノルマだと思っていたので、結果をしっかり出せたのは、積み上げてきたものが間違っていなかったと証明しています。」 2人が揃って言う「ワールドカップの目標は最低限、優勝」という言葉はプレッシャーにも聞こえるが、それほどこのチームにかけた自信と情熱があるからこそ言える、最上級のエールなのかもしれない。     取材・文/辻野聡 写真/中里慎一郎


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