「東京ウィンターチャレンジャーズ」の魅力!
前回に引き続き、フロアホッケー日本一を目指す「東京ウィンターチャレンジャーズ」を特集!
前回の記事はこちらをチェック!↓
https://psm.j-n.co.jp/2019/12/30/1952/
フロアホッケーについて三回目となる今回は、実際に選手を指導するフロアホッケー認定コーチ、選手たちを紹介しよう!
スペシャルオリンピックス日本フロアホッケー認定コーチ/フロアホッケープログラム江東会場主任コーチ 森本利彦さん(59 歳)
一人ひとりが居場所を見つけ、役割を果たそうとしてくれる
ご子息がフロアホッケーを始めたその日から、競技自体を楽しんでいる様子に感銘を受け、コーチとして関わるようになった森本利彦さん。
練習ではプレーヤー以上に走り、笑顔を輝かせていた。
「知的障がいがあると、チームスポーツはむずかしいだろうと言われていましたが、みんなで続けていく中で、仲間のためにがんばろうという意識が育ってきます。全部ができるプレーヤーでなくてもいいのです。
一人ひとりの特徴を見極め、速い選手、パスのうまい選手、体の強い選手などをラインの中でうまく組み合わせれば強いチームになる。それが醍醐味ですね」
Qフロアホッケーの魅力とは?
はじめてでもすぐできることがあってどんな人にでも楽しめる競技だということです。
Qチームのメンバーにとってフロアホッケーの意義は?
自分の居場所を見つけ、自信をもてるようになることを感じます。チームのために自分の役割を果たそうとする姿を見ると、うれしくなりますね。
Qコーチングで気をつけていることを教えてください
すぐにできなくても、続けていれば必ずできるようになると確信して接しています。うまくなる人はどんどんうまくなってくれればいいし、そうでない人もそのままで楽しめればいいと思っています。それでも試合では役割を果たせます。その中でいいところを伸ばしていけばいいですよね。
キャプテン 渡邉大輔さん
Qチームの練習に初めて参加したときの印象は?
いろいろな人がいておもしろいな、と思いました。今も、いろいろな人と一緒にチームとして戦うことが楽しいです。
Qキャプテンとしてのおもしろさはどこにありますか?
みんなに指示することはむずかしいのですが、試合でどうやって勝つかをコーチやみんなと考える作戦会議は楽しいです。次の大会でも優勝が目標です!
大森裕明さん
Qむずかしいプレーと好きなプレーを教えてください。
レシーブの時にパックの穴にスティックを入れるのがむずかしいです。今でもたまにミスしてしまいます。パスがつながったときやゴールが決まったときはうれしいです。
Q協力してプレーするために心がけていることは?
声をかけ合うことです。そして仲間を信じること。そのために、練習や試合の準備や片付けもみんなでしています。
加藤抄弥さん
Q得意なプレーを教えてください。
フェイントでキーパーと駆け引きして、ゴールの隅やキーパーの股の間にシュートするのが楽しいです。
Q今の目標は?
次の大会にチームがひとつになって勝つことです。たとえ優勝できなくても、みんなの涙やはげましがあって笑顔になれれば、メダルと同じくらいの価値があると思います。
インタビューでは、「チーム」「仲間」「みんな」という言葉が多く出てきた。
チームスポーツだからこそ、自分の足りないことを補ったり、自分だけの強みを発揮することできる。
ここは彼らにとって新たな自分を発見できる場所なのかもしれない。
取材・文/長沢潤 写真/編集部
協力/日本フロアホッケー連盟、スペシャルオリンピックス日本・東京、勇気の翼インクルージョン
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