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  オープンハウスグループのダイバーシティ推進活動(第1回/全2回)――「OPENHOUSEのO-ENフォーラム」開催

オープンハウスグループのダイバーシティ推進活動(第1回/全2回)――「OPENHOUSEのO-ENフォーラム」開催

障がい者雇用をはじめとする企業のダイバーシティ活動を紹介する特集。今回は不動産業を中心に住まいや暮らしに関連する各種サービスを展開する株式会社オープンハウスグループをレポートする。(全2回中の第1回)

オープンハウスグループは、障がい者の雇用を積極的に進めており、2023年6月1日時点の障がい者雇用人数が100名を超え、雇用率は法定基準を満たす2.9パーセントを達成している。2018年4月から障がい者雇用義務の対象として加わった精神障がい者が、全雇用障がい者の約70パーセントを占めていることも特筆すべき特徴だと言える。同社は「誰もがやりがいをもって活躍できる社会の実現」に向け、目標雇用率を3.0パーセントに設定し、新卒採用も視野に入れて積極採用を継続していくと言う。

オープンハウスグループは、その企業姿勢である「挑戦する人や組織を応援する」を目的に、各界で問題提起やディスカッションを行う「OPENHOUSEのO-ENフォーラム」を企画。その第1回目として、6月9日に「パラスポーツと共創する新たな未来」と題したパネルディスカッションが開催された。

登壇したのは、同社に所属するパラスノーボードの小須田潤太選手(ブランドコミュニケーション部)、デフ陸上・走り高跳びの髙居千紘選手(コカ・コーラ ボトラーズジャパン)の2人の現役パラアスリートに加え、ゲストとして大リーガー・プロ野球で活躍した五十嵐亮太さん、障がい者スポーツに詳しいフリーアナウンサーでスポーツライターの久下真以子さんの計4人。2人のパラアスリートが競技を始めた経緯、現在の会社での仕事内容、パラリンピックやデフリンピックに向けての目標などを話し、五十嵐さん、久下さんが時にユーモアを交えながらトークを盛り上げた。 会場に集まった約50人の参加者は、登壇者の活発で笑いあふれるセッションを楽しんだ。

小須田選手は21歳だった2012年に、引っ越し会社の社員として運転中のトラック事故で右大腿部を切断。その後に参加したランニングクリニックがきっかけで陸上競技を始めた。そして競技をより本格的にできる環境を求めて、2016年にオープンハウスグループに入社。東京パラリンピックでは陸上競技、北京パラリンピックではスノーボードに出場したが、メダルを目指して現在はスノーボードに集中している。入社後、宅地建物取引士の資格を取得しフルタイムで仕事をしながら競技活動を行っていたが、現在は競技に100%しているという
生まれつき聴覚に障がいがある髙居選手は、中学ではバレーボール、高校から陸上を始めジャンプ力を生かして走り高跳びの選手に。デフリンピックでのメダルを目指して日本体育大学で陸上を続け、同大学と障がい者支援に関する包括協定を結んでいたコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社に2020年に入社した。同社では人事関連のデータを取り扱う仕事に就いているという

ディスカッション終了後は、希望者が2選手との交流会に参加。交流会では小須田選手が義足の仕組みや義足での動きなどについて説明したほか、髙居選手は昨年から始めた十種競技について、練習の配分などについて話した。

小須田選手が義足についてレクチャー。普段はあまり聞くことができない話に参加者は興味津々

会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、1時間40分のイベントはあっという間に終了。参加者からは「こんなに笑ったパラスポーツやデフスポーツのトークショーは初めて」「障がいを持つ若者やキッズ、その親御さん向けにもこういった機会があれば良いのかとも思った」などの感想が聞かれた。

会場には小須田選手の義足、高居選手が獲得したメダルなどが展示された

オープンハウスグループはパラスポーツの発展、障がい者がさまざまな形で活躍できる社会の実現につながる機会として、今回のパネルディスカッションを開催したという。「今後も、パラスポーツの発展、障がい者が活躍できる社会の実現のため、さまざまな形の取り組みを行く」という同社の活動に注目していきたい。

※第2回目の記事配信は7月下旬を予定しています。



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