
悪天候の中、国内外から45選手が参戦。「第2回中部障害者オープンゴルフ選手権」
6月10日、日本ラインゴルフ倶楽部(岐阜県可児市)にて、「第2回中部障害者オープンゴルフ選手権」が行われた。この大会は2003年に地方振興障害者ゴルフ大会として沖縄で始まった行事の一環で、九州、沖縄、中国、四国、北海道、東北、北陸と各地を回り、中部地方では昨年より行われている。同コースで前日に行われていた「第25回日本片マヒ障害者オープンゴルフ選手権」、11月に行われる「日本障害者オープンゴルフ選手権」とともに、国内で行われている公式公式大会の一つで、世界ランキング(WR)の対象試合となる。国内選手のみならず、韓国、香港、マレーシア、台湾からの参加選手も含め、45名の選手が悪天候の中プレーした。

当日は気温が低く、強い雨という悪条件の中、雨天中断を挟んで18ホールで争われた。ティーグラウンドやグリーンは雨の影響がほぼない素晴らしいコースだったが、フェアウェイはところどころに水たまりが見られ、川のようになっている箇所もあるほどの雨量だった。
優勝は、前半を32、後半を38の76でまとめ、2位に3打差をつけた吉田隼人。昨年パラ陸上を引退した山本篤は81で4位となった。









この日は、悪天候により世界ランキング対象選手のみの試合となったが、通常、障害総合の部(上肢切断、下肢切断)、片マヒの部、車いすの部、女子の部、知的障害の部、軽度障害の部の6つのカテゴリーがあり、それに加え、ボランティアの部も設定されている。
協会の大きな目標の一つが「パラリンピック競技採用」だ。そのために必要な条件の一つに、五大大陸で一定の競技人口が確保されていることがある。女性の競技人口が全体の約半分を満たさねばならい、という大きな課題は残るものの、「障害を越えて、誰もがゴルフを楽しめる環境づくり」を確実に実践している。興味のある方は扉を開いてみてはいかがだろうか。
日本障害者ゴルフ協会
写真・文/吉村もと