Home >  News

News

パラスポーツマガジンの最新ニュース

「学ぼう!デフリンピック特別授業」都内で開催

「学ぼう!デフリンピック特別授業」都内で開催

来年開催される「東京2025デフリンピック」。聴覚に障がいを持つ(=デフ)アスリートが集うオリンピックだ。開催に向け、開催地となる東京都を中心に、現在さまざまな普及活動が行われているが、デフリンピックや手話などを学習する「学ぼう!デフリンピック特別授業」が東京都品川区台場小学校で行われた。 講義をする東京2025デフリンピック応援アンバサダーの川俣郁美さん(左)とデフ柔道の佐藤正樹選手(右) 6年生、52名を対象に行われた特別授業の第一部は、教室での座学。東京2025デフリンピック応援アンバサダーの川俣郁美さんとデフ柔道アスリートの佐藤正樹選手が、視覚障がい者やデフリンピック、手話について講義した。児童たちは、世界中の人々のうち20人に1人が聴覚障がい者で、手話で話す「ろう者」は100人に1人いること、手話は世界に200以上の種類があること、来年東京で開催されるデフリンピックは日本では初開催で21競技が行われることなど学んだ。手話コミュニケーション体験も行われ、児童たちは「ありがとう」「がんばれ」「だいじょうぶ」など題材となった手話を、すぐに覚えた様子だった。 教科書として使われた冊子「学ぼう!デフリンピック」を見る児童たち 体育館で行われた第二部には、東京2025デフリンピック応援アンバサダーを務めるタレントの長濱ねるさんが参加。デフリンピック公式マスコットの「ゆりーと」や品川区の応援キャラクター「シナカモン」「ピーチュウ」「やたたま」も会場に駆けつけて盛り上げた。 第二部にはタレントの東京2025デフリンピック応援アンバサダーの長濱ねるさん(中央)やマスコットたちが参加 ここではデフスポーツに欠かせないスタートランプなどの競技用具が紹介され、児童代表が実際に体験。またユニバーサルコミュニケーションツール「Ontenna」(オンテナ)が全児童に配られ、それぞれ腕に装着。音の特徴を振動と光によって体で感じることができるOntennaで、音のない世界でもリズムを体感できることを学んだ。最後は富村陽子さん指導のもと、東京2025デフリンピックのために作られたダンス「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」を全員で踊った。 陸上競技で使われるスタートランプを体験。緑のランプが光ったらスタート 児童たちが腕に着けているのが、音の特徴を振動と光によって体で感じることができるユーザーインターフェース「Ontenna」(オンテナ) 東京2025デフリンピックのために作られたダンス「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」を全員でパフォーマンス 「デフリンピック開催が近づいてきて、日本全体をもっと盛り上げていきたい」と長濱さん。「スタートランプの開発など技術で垣根をなくしていくのは素晴らしいことだと思います。児童たちもデフリンピックの世界を生で感じられて、より応援しやすくなったのではと思いました」 デフリンピックでは柔道競技に出場予定の佐藤選手。「みんなが手話で表現してくれてうれしかった。デフの世界が伝わったのではないかと思います。デフリンピックではメダルを目指しているので、みんなに応援してもらえるようがんばりたいです」 授業を体験した児童からは、次のような感想が聞かれた。 「川俣さんや佐藤選手が、耳が聴こえなくても堂々と振る舞っていたところがすごいと思った。簡単な手話を覚えたい」 「川俣さんが『耳が聴こえないからこそ、こうした出会いや体験ができることがとても良かった』と言っていたところがポジティブですごいと思った」 「筆談だけでなく機械を使ってコミュニケーションできることを知った。町で障がい者にあった時、どんな工夫をすればこの人を楽しくさせられるのか考えていきたい」 「スタートランプなど装置を考えた人に選手は感謝しているんだろうなと思った。デフリンピックの試合の見どころがわかって応援しようと思った」 東京都では、都内区市町村の全小学校1382校の4~6年生約34万人に「学ぼう!デフリンピック」冊子を配布。これはデフリンピックの概要やデフスポーツの特徴、聴覚障がいや手話などを漫画やクイズを通して子どもが楽しく学べる内容と好評のWEBコンテンツを冊子化したもので、今回の特別授業などと合わせてデフリンピックを広く普及していく。 取材・文・写真/編集部
パリパラリンピック日本代表選手決定!(第2次発表)

パリパラリンピック日本代表選手決定!(第2次発表)

パリ2024パラリンピックに派遣される日本代表選手団の第2次発表が行われ、代表選手が決定しました。新たに発表された選手は下記リンクでご確認ください。 https://www.parasports.or.jp/paralympic/jpc/parispara2024/news_detail.html?id=236 すでに発表されている選手と合わせ、日本選手団は海外大会としては最も多い318名(選手175名、コーチ・スタッフら143名)となりました。
「街なかパラスポット」都内2会場で開催!

「街なかパラスポット」都内2会場で開催!

東京都では、都内各地でパラスポーツに出会えるイベントを展開している。「街なかパラスポット」は、ショッピングモールやお出かけスポットで気軽にパラスポーツを体験できるプログラムで、7月は下記2会場での開催が決定した。いずれも入場無料、申し込み不要。気軽に立ち寄ってみよう!7月20日(土)~21日(日)グランベリーパーク(東急田園都市線南町田グランベリーパーク駅直結)https://parasportsgekkan.metro.tokyo.lg.jp/paraspot/grandberrypark/時間/11:00~18:00(体験11:00~) プログラム/競技用車いすチャレンジ・ゴールボール体験・白杖体験・パラスポーツ関連展示等7月27日(土)~28日(日)Shibuya Sakura Stage(JR渋谷駅新改札口徒歩1分)https://parasportsgekkan.metro.tokyo.lg.jp/paraspot/shibuya-sakura-stage /時間/10:00~17:00(体験11:00~) プログラム/競技用車いすチャレンジ・ボッチャ体験・白杖体験・パラスポーツ関連展示等
「挑め、自分史上最強。」パリ2024パラリンピック日本代表選手が結団式に集結!

「挑め、自分史上最強。」パリ2024パラリンピック日本代表選手が結団式に集結!

田口亜希団長から旗手を務める石山大輝選手と西田杏選手に団旗が手渡された パリ2024パラリンピック競技大会に出場する日本選手団の結団式が、都内で開かれた。会場にはこれまでに選ばれた160人の選手のうち117人とコーチ・スタッフら80人が集結。8月28日の開幕を控え、競技の垣根を越えて結束を高めた。 式には秋篠宮皇嗣殿下、同妃殿下がご臨席。秋篠宮皇嗣殿下が「パラリンピックはパラアスリートにとって最高の競技の舞台のひとつです。日頃からの成果を存分に発揮されることを期待しております」と選手を激励するおことばを述べられた。また盛山正仁文部科学大臣、フィリップ・セトン駐日フランス大使、室伏広治スポーツ庁長官らが登壇し、岸田文雄内閣総理大臣からはビデオメッセージが届けられた。 式では日本パラリンピック委員会の森和之会長から田口亜希団長に団旗が授与され、団長から旗手を務める石山大輝選手(陸上)と西田杏選手(水泳)に手渡された。 スローガンは「挑め、自分史上最強。」 式典では、パリに挑む日本選手団のスローガンが発表された。多数の候補から3つに絞り、選手投票で最終的に選ばれたスローガンは「挑め、自分史上最強。」。石山選手は「一人一人がこのスローガンを胸に世界の壁、自分の壁に挑みたい」、西田選手は「お互い意識を高め合ってベストパフォーマンスを発揮し、今まで以上の自分に出会える大会にしたい」と抱負を述べた。 左から副団長の中澤吉裕、旗手の西田杏、団長の田口亜希、旗手の石山大輝、副団長の井田朋宏の各氏 パリ大会に臨む日本選手団は、この日までに決まっている160人に加え、今後も追加される見込みで、海外で行われる大会としてはアテネ大会の163人を上回り史上最多となる見込み。今回で17回目となるパラリンピックがパリで開催されるのは初めてで(オリンピックは100年ぶり3度目)、選手たちは東京パラリンピックと同じ22競技、東京大会より10種目多い539種目に挑む。
パリ2024パラリンピック競技大会 日本代表選手 第一次発表!

パリ2024パラリンピック競技大会 日本代表選手 第一次発表!

(公財)日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)は、7月4日に開催したJPC運営委員会において、8月28日(水)~9月8日(日)の日程で開催される「パリ2024パラリンピック競技大会」に派遣する日本代表選手団(第一次発表)を決定した。 また、日本代表選手団の旗手には、陸上の石山大輝(いしやま・だいき)および、水泳の西田杏(にしだ・あん)の2名が選ばれた。 石山大輝コメントパラ陸上競技、視覚障がいT12クラスで走り幅跳びをしています、石山大輝です。今回、旗手という大役を務めさせていただくこととなりました。J-STARプロジェクトでパラ陸上競技を始めてから、パラリンピックはずっと目標にしてきた大会であり、今回出場できることを大変嬉しく思います。また、出場だけでなくこの舞台で勝つことを目標にトレーニングを積んできました。初めてのパラリンピックという舞台を楽しめるように頑張りたいと思います。私たちのパフォーマンスでこれからのパラスポーツ界を盛り上げていけるよう精一杯努力していきますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。 西田杏コメントこの度、パリ2024パラリンピック競技大会において日本代表選手団旗手を務めさせていただくことになりました、パラ水泳の西田杏です。このようなお役目をいただき大変光栄です。日本代表としての自覚と責任をより一層感じながら、精一杯務めたいと思います。私たちはアスリートとして、日頃よりたくさんのサポートを受けながら競技へと取り組める環境に感謝をし、多くの方々からの応援を力に変えて、それぞれの目標に向かって頑張ります。そして、日本選手団の活躍が、さらなる共生社会の実現に繋がること、誰かの力になることを信じております。また、世界的なパンデミックを乗り越え、再びスポーツに向き合える日常に幸せを感じております。これまで以上に、私たちの想いをパフォーマンスで表現することで、パラスポーツの魅力や希望・勇気を伝えていける大会といたします。日本選手団への応援を、どうぞよろしくお願いいたします。 日本代表選手団(第一次決定)は下記リンクのとおり。 https://www.parasports.or.jp/paralympic/jpc/parispara2024/news_detail.html?id=106
「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」に車いすテニス部門が新設! 国枝慎吾氏大会アンバサダーに就任

「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」に車いすテニス部門が新設! 国枝慎吾氏大会アンバサダーに就任

(公財)日本テニス協会が主催しユニクロが特別協賛する「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権」が8月26日~9月6日に開催される。この大会において、ジュニア大会で国内初となる車いすテニス種目が新設されることになった。そして、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーである国枝慎吾氏が同大会アンバサダーに就任する。 日本テニス協会の土橋登志久専務理事は、日本のジュニアテニス公式大会「初」となる車いすテニス部門の新設について、「全日本ジュニアでもコラボレーションすることにより、健常・障がいの垣根を超えたインクルーシブな大会の開催となり、本協会の理念である“多様性と調和のある社会の実現”にまた一歩近づくことができました。大変嬉しく思うとともに、2024年大会の開催が楽しみです」とテニス界や次世代育成における意義を強調した。 大会トーナメントディレクターの奈良くるみ氏(元プロテニスプレーヤー)が説明した大会概要では、次世代育成を目的に、シングルス優勝者とベスト&フェアプレー選手へ副賞として贈られるアメリカでの海外派遣プログラムに、大会アンバサダーの錦織圭選手に加え、国枝氏も参加することが発表された。奈良氏は、「私も昨年、海外派遣プログラムに参加して、合宿を通して選手たちがめざましい成長を遂げるのを間近で見てきました。今年は国枝さんが参加されるということで、車いすテニスのジュニア選手にとってはまさに夢のような時間となるでしょう。誰もがこの大会に参加できてよかったと思える大会にしていきたいです」と語った。 国枝慎吾氏と大会トーナメントディレクターの奈良くるみ氏 「アメリカで待ってるぜ!」(国枝慎吾氏) 車いす部門新設に伴って大会アンバサダーに就任した国枝氏は冒頭で、「ユニクロ全日本ジュニア選手権に車いすテニス部門が新設されることは大変喜ばしく、関係者の皆さまに心から御礼を申し上げます」と感謝の思いを話した。 また「グランドスラムの大会でも車いすテニスのトーナメントが行われ、(健常・障がいの)垣根を超えた大会運営については、他のスポーツと比較してもテニス競技はとても進んでいると感じます。本大会のように(健常者の部門と障がい者の部門が)同じ大会の中で同時開催されることが、選手たちのモチベーション向上や障がい者スポーツの振興において非常に重要なことだと思います」と、本大会の意義についてコメントした。 さらに、アンバサダーに就任した意気込みについて、「(ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権が)車いすテニスの選手にとっても“最大目標”となる大会にしていきたいです。車いすテニスにとっても歴史のある大会になることを僕自身も願っていますし、そんな大会に皆さんでしていきましょう」と本大会、車いすテニス界のさらなる発展に期待を寄せた。 メッセージを書き込む国枝慎吾氏 国枝氏は海外派遣プログラムの副賞パネルに、参加するジュニア選手へコメントを記入。「アメリカで待ってるぜ!」というメッセージを書き入れ、選手たちに熱いエールを送った。 右は日本テニス協会の土橋登志久専務理事
アシックスが日本デフ陸上競技協会とオフィシャルトップパートナー契約を締結

アシックスが日本デフ陸上競技協会とオフィシャルトップパートナー契約を締結

日本陸上競技界の3団体が同じウエアを着用し、日本陸上界をひとつに アシックスが、東京デフリンピック開催を来年に控える(一社)日本デフ陸上競技協会とオフィシャルトップパートナー契約を締結した。日本代表選手団およびスタッフなどには、同社のシューズやアパレル、アクセサリー類が提供される。 提供されるオフィシャルスポーツウエアは、(公財)日本陸上競技連盟、(一社)日本パラ陸上競技連盟と同じデザイン。日本陸上競技界の3団体が同じウエアを着用することで、陸上競技界の発展、陸上競技を通じた共生社会の実現に向けて心をひとつに活動していくという。 今回の契約は、聴覚障がい者スポーツの普及・振興に向けた取り組みや、広く国民の心身の健全な発展に寄与するという目的が、アシックス社の目指すビジョンと一致していることから実現したもの。世界中のすべての人々の心身の健康向上に寄与するプロダクト、サービス、環境の提供を目指していく。
パリ2024パラリンピック陸上日本代表に16選手が内定

パリ2024パラリンピック陸上日本代表に16選手が内定

神戸2024世界パラ陸上が終了し、パリ2024パラリンピック陸上の日本代表内定16選手が発表された。内定者は下記のとおり。7月上旬に第2次の内定発表が行われる予定。 <視覚障害>唐澤剣也(29)、和田伸也(46)、川上秀太(25)、澤田優蘭(33)、福永凌太(25)、石山大輝(24) <車いす>佐藤友祈(34)、伊藤竜也(38)、鬼谷慶子(29) <上肢障害>齋藤由希子(30) <下肢障害>中西麻耶(38)、兎澤朋美(25)、大島健吾(24) <知的障害>酒井園実(27) <脳性まひなど>新保大和(23)、松本武尊(22) 写真/吉村もと
東京都立大学モルック体験教室 参加者募集中(参加無料!)

東京都立大学モルック体験教室 参加者募集中(参加無料!)

今話題の『モルック』にチャレンジしてみませんか?  モルックは、フィンランドのカレリア地方の伝統的なキイッカ(kyykka)というゲームを元に1996年に開発されたスポーツです。母国フィンランドでは、サウナとビールを楽しみながらプレイされている気軽なスポーツです。長さ20cmほどの木の棒(モルック)を投げて倒れた木製ピン(スキットル)に記されている数字(1~12)を加算していき、先に50点ピッタリになるまで得点した方が勝ちというのがルール。50点を超えてしまった場合は、25点へ減点され、ゲームが継続されます。とても簡単なルールで、老若男女、障がいの有無を問わず楽しめます! 下記日程で、東京都立大学でモルック体験教室が開かれます。参加費は無料! この機会にぜひ体験してみてはいかがでしょうか。 日時:6月8日(土)、10月26日(土)、11月9日(土)、12月7日(土) 各日とも14時~16時 会場:東京都立大学荒川キャンパス体育館 申込:parasports@jmj.tmu.ac.jpまでメールか、☎03-3819-7108まで モルックとは、フィンランドのカレリア地方の伝統的なキイッカ(kyykka)というゲームを元に1996年に開発されたスポーツです。
【CÉCITOUR TOKYO(セシツアー・トウキョウ)】フランス発のブラインドスポーツイベントが日本初上陸!

【CÉCITOUR TOKYO(セシツアー・トウキョウ)】フランス発のブラインドスポーツイベントが日本初上陸!

「CÉCITOUR」(セシツアー)は、視覚障がい者スポーツに特化し、理解を広めるためのフランス発祥のプロジェクト。「視覚障がい者のスポーツ実践を促進する」「視覚障がい者支援に貢献しうる関係者ネットワークを発展させる」「市民の理解を深める」の3つを目指し、フランスハンディスポーツ連盟が2023年からスタートさせた。 今年のパリ2024パラリンピック大会を控え、これまでにフランスの主要6都市を巡回して視覚障がい者スポーツの実践や社会参加を促す活動を行ってきたが、フランス国外では初めての開催となる「CÉCITOUR TOKYO」が5月12日、上智大学四谷キャンパスで開催された。上智大学とソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクトGo Beyondが主催し、フランスハンディスポーツ連盟とのコラボにより実現したものだ。 「視覚障がい者スポーツ・音楽・テクノロジー・フランス文学が融合するイベント。年齢・国籍・障がいの有無にかかわらず多様な人たちに出会える、そんな1日があなたを待っている」というキャッチフレーズのこのイベントは、とにかく催し物がてんこ盛り! その模様を写真とともにレポートしていこう。 仏ハンディスポーツ連盟ディレクターのシャルリ・シモ氏が来日。日本パラリンピック委員会の河合純一委員長らとトークショーを行った 体育場で行われた「セシリンピック」では、ブラインドサッカーをはじめ、さまざまなブラインドゲームが体験でき、参加者は大盛り上がり! 視覚障害者柔道日本代表強化選手の佐々木嘉幸選手、パラリンピック銀メダリストの廣瀬誠選手が参加したブラインド柔道の体験会。アイマスクをして投げられるのは恐いけど気持ちいい(?) ゴールボール体験コーナー。目隠しをしてブラインド状態になると世界がまったく変わる デジタル技術を活用したVR馬術体験 20以上の企業・団体が出展した「セシエキスポ」。参天製薬は、ブラインド&ロービジョン、ブラインドサッカーなどさまざまな視覚障がい体験を提供した デフサッカー日本代表キャプテンの松元卓巳選手をはじめ多数のパラアスリートをサポートする、あいおいニッセイ同和損保の展示ブース。松元選手はアスリートトークセッションに出演 NHKの天気予報画面は、ユニバーサルデザイン化によって視覚障がい者でもわかりやすい(画面右)。NHKではこのほかにもさまざまな放送のユニバーサルサービスを開発・実装している 手にはめたままスマートフォン操作ができるレガン社の防寒手袋。視覚障がい者はもちろん、晴眼者にもウケそう 全盲のドラマー酒井響希さんが出演。上智大学ニュースイングジャズオーケストラとの共演のほか、ソロパフォーマンスを行った フードトラックも登場。写真はカレー業界でさまざまな活動をしている後藤よしお氏のスパイスカレー店 ここまで写真で紹介した催し物のほかにも、日仏ブラインドスポーツ界を代表する3人のレジェンドによるトークショー、パラ競泳・木村敬一選手のドキュメンタリー上映会、特別体験授業などが行われた。 この8月にはパリでパラリンピックが開催される。「CÉCITOUR TOKYO」を主催したGo Beyondは、このイベントを通して東京オリパラをきっかけに生まれた共生社会へのムーブメントを持続可能なものとして、パリパラリンピックの開催国であるフランスへ継承していきたいとコメントしたが、まさにそれを実現する体験と気づき、そして熱気と情熱に溢れる一日となった。 上智大学 ソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクト 「Go Beyond」/Go Beyond(ゴービヨンド)は、平昌冬季パラリンピック調査に参加した学生2名が2018年6月に立ち上げた。2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけとして、共生社会の実現を目指し活動。小中高校での多様性理解に関する授業やパラスポーツ体験などを行っており、今回「CÉCITOUR TOKYO」を上智大学とともに初めて主催した。大学生だからこそ持つ視点や観点から、同世代はもちろん幅広い世代や社会に対して、誰もが輝ける社会の実現に向けてアプローチをしている。 取材・文・写真/編集部
冬季デフリンピックでメダルを獲得した東京都ゆかりの選手に都民スポーツ大賞を贈呈

冬季デフリンピックでメダルを獲得した東京都ゆかりの選手に都民スポーツ大賞を贈呈

東京都は、世界的なスポーツ大会において優秀な成績を収めた東京都ゆかりのアスリートに都民スポーツ大賞を贈呈し、表彰している。 この度、今年3月にトルコで開催された第20回冬季デフリンピック競技大会においてメダルを獲得した東京都ゆかりの選手10名への贈呈が決定した。表彰式は5月20日(月)東京都庁で行われる。受賞者は以下のとおり。 【銀メダル】田苗優希(アルペンスキー)、村田悠祐(アルペンスキー)、折橋正紀(フットサル)、設楽武秀(フットサル)、東海林直広(フットサル)、土屋祐輝(フットサル)、本多将起(フットサル)、宗澤麟太郎(フットサル) 【銅メダル】和田胤佳(スノーボード)、松橋早友梨(カーリング) ※田苗選手は銀メダル2個、和田選手は銅メダル2個獲得
コカ・コーラ ボトラーズジャパン所属デフアスリート・髙居千紘(陸上)が多様性をテーマにした世界的ファッションイベントに参加

コカ・コーラ ボトラーズジャパン所属デフアスリート・髙居千紘(陸上)が多様性をテーマにした世界的ファッションイベントに参加

バンクーバーファッションウィークの報告会も兼ねたDE&Iのイベント「Fashion Values Society -DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間」会場に展示された現地の様子を伝える写真 この4月、カナダ・バンクーバーで開催された「バンクーバー ファッション ウィーク FW24」。2001年以来、年に2回開催され、ニューヨークに次いで北米では2番目の規模を誇るファッションウィークとして知られている。若手デザイナーにとっては、4大ファッションウィーク(ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ)への足掛かり的存在として注目を集めており、日本をはじめ南米やアジアからも気鋭のデザイナーが多数参加。多様性の国と言われるカナダで開催される、まさしく「多様性」をテーマとした一大イベントだ。 障がいやセクシュアリティ、信仰に関係なく、誰でも自由に自分の好みや体型に合わせて選択ができるカスタマイズ型スタートアップ・アパレルブランド「SOLIT!」の衣装を身にまとい、コカ・コーラ ボトラーズジャパン社のスカーフとスカーフリングを着けてランウェイを歩く髙居千紘 このファッションウィークに、東京2025デフリンピックで日本代表を目指す髙居千紘(たかい・かずひろ)が参加した。先天性感音性難聴の髙居は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社のアスリート社員として、業務と両立しながら、デフ(聴覚障がい)陸上競技の活動をしているアスリートだ。4月23日(現地時間)、髙居は「オール・インクルーシブ」な社会の実現を目指すファッションブランド「SOLIT!」のランウェイにモデルとして出演。鍛え上げられたアスリートボディはプロのモデルさながらで、大きな注目を浴びた。 コカ・コーラ ボトラーズジャパン社の自動販売機の製品補充やメンテナンスを行うオペレーションスタッフが夏季に着用する「サマースタイル」ユニフォームの廃棄予定の布地などを縫い合わせて、多様性をイメージして制作されたスカーフ(制作:SOLIT!) また今回、髙居を含む複数のモデルが、廃棄予定の同社のユニフォームからアップサイクルされたスカーフと、コカ・コーラ社製品のペットボトルキャップからアップサイクルされたスカーフリングと指輪を身に着けて、ランウェイを歩いた。 スカーフリングには「コカ・コーラ ゼロ」と「ジョージア THE ブラック」、指輪には「アクエリアス」と「やかんの麦茶 from 爽健美茶」の廃棄予定のペットボトルキャップがリサイクルされて使われている(制作:本多プラス株式会社 ame) 髙居が勤務するコカ・コーラ ボトラーズジャパン社は、「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造します」というミッションを元に、社員一人ひとりの多様性を尊重することで、性別、年齢、障がいの有無、国籍、性的指向等の属性によらず、すべての社員が能力を最大限に発揮できる組織づくりを目指すという企業文化を持つ。今回の高居の参加をきっかけに、社員にとってより多様な活躍機会の提供を目指すとともに、多様な人材が力を合わせ、さまざまな変革を起こすことで、豊かな生活に貢献していきたいとのことだ。 「Fashion Values Society -DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間」で開催されたトークセッション『D&Iを進めたら、見えたこと。 -事例から紐解く本当のメリットデメリット - 』に登壇したコカ・コーラ ボトラーズジャパン社執行役員の東由紀氏 「Fashion Values Society -DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間」の会場には、バンクーバーファッションウィークでお披露目されたSOLIT!のアパレルも展示された 髙居 千紘(たかい かずひろ)/1997年6月7日生まれ、滋賀県出身。先天性感音性難聴をもつ。高校1年から陸上競技を始め、走り高跳び、十種競技で活躍。いずれも走り高跳びで、全国聾学校陸上大会3連覇、第15回日本デフ陸上優勝、2019年ジャパンパラ陸上優勝など輝かしい実績を持ち、東京2025年デフリンピックへの出場、メダル獲得を目指している。日本体育大学を経て、2020年4月にコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社に入社し、現在は同社所属デフアスリートとして活動している。 取材・文・写真/編集部 写真・資料協力/コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

pr block

page top