News
パラスポーツマガジンの最新ニュース
- みんなで一緒に日本代表を応援しよう!「NHK PARIS&PARA DAYS」開催
みんなで一緒に日本代表を応援しよう!「NHK PARIS&PARA DAYS」開催
- パリパラリンピック期間中の8月31日~9月1日、NHKが主催し、TEAM BEYOND(東京都パラスポーツ応援プロジェクト)が協力する「NHK PARIS&PARA DAYS」が都内で開催された。 イベント初日は陸上競技を観戦 このイベントは、会場に集まった参加者が一体となって、パリパラリンピックに出場している日本代表を応援しよう!というもの。初日はゲストと一緒に競技を観戦する「パラリンピック観戦トークショー」、2日目はテレビの生放送とともに観戦する「“公開生放送型”パブリックビューイング」が行われた。また、会場のとなりのスペースでは、展示された競技義足や競技ボールなどを手に取ったり、さまざまなパラスポーツ体験ができる「パラスポーツにふれてみよう!」が開催された。 取材に伺ったイベント初日のパラリンピック観戦トークショーは、フリーアナウンサーの北原俊佑さんがMCを務め、タレントの吉富さくらさんと、パラリンピアンで陸上短距離と走り幅跳びの選手の大西瞳さんがゲストとして登壇した。 フリーアナウンサーの北原俊佑さん(右)がMCを担当。タレントの吉富さくらさん(中)、パラリンピアンの大西瞳さん(左)がゲストとして登壇 この日は陸上競技が生中継され、まずは男子5000メートル視覚障がいのクラスを観戦。北原さんは学生時代に陸上中距離の選手だったというだけあって、ちょっとマニアックな解説付きMCで参加者の耳を引き付けた。また、ダンスをやっていたという吉富さんは、「母が陸上選手だったこともあり、ダンス以外にやるなら陸上だと思っていた」とのこと。大西さんのパラリンピック現場情報も加わって、会場に集まった参加者はパラ陸上の魅力にどんどん引き込まれていった様子だった。 MCの北原さんは元陸上選手。「ペースアップよりペースダウンがきつい」「目が見えないのにトラック内側のレールを踏まないのがすごい」など経験者ならではの解説で会場を盛り上げた 最初の挨拶を手話を交えて行った吉富さん。パラスポーツは「知れば知るほど奥が深く、観戦がよりおもしろくなる」という 競技の合間には、パラリンピックの歴史や豆知識を吉富さんが紹介。また大西さんは、自身が出場したリオ大会の競技映像を解説したほか、使用する競技用義足を公開し、実際に脚につけて走り方をデモンストレーションした。 大西さんは自身が使う競技用義足を披露。義足に体をフィットさせるための苦労や、足にはめるソケット部を大好きな花柄で作って気分を上げる話などを聞かせてくれた パラリンピックは、独自のルールやクラス分けなどがあり、また選手の障がいの程度や競技力を高めるための苦労など、わかりにくい部分がたくさんある。だからこそ、今回のイベントのように、解説付きで観戦できると、より楽しめることは間違いない。さらに、大勢で応援すると興奮度が格段にアップする。こうした催しがもっと増え、パラスポーツファンがもっともっと増えると素晴らしいなと感じた。 パブリックビューイング会場のとなりのスペースでは、競技用義足やボール、NHK「アニ×パラ」関連の展示などがあり、一般開放されたこの日は大勢の人が訪れていた
- 車いすラグビー、豪州を破り初の決勝進出! 陸上・男子100m視覚障がいのクラスで川上秀太が銅メダル! バドミントン・車いすダブルスでは女子の里見紗李奈・山崎悠麻ペアが銀!男子の梶原大暉・村山浩ペアが銅! ボッチャ・遠藤裕美と射撃・水田光夏が銅!(パリパラリンピック9月1日の結果)
車いすラグビー、豪州を破り初の決勝進出! 陸上・男子100m視覚障がいのクラスで川上秀太が銅メダル! バドミントン・車いすダブルスでは女子の里見紗李奈・山崎悠麻ペアが銀!男子の梶原大暉・村山浩ペアが銅! ボッチャ・遠藤裕美と射撃・水田光夏が銅!(パリパラリンピック9月1日の結果)
- 陸上・男子100メートル視覚障がいクラスで、初出場の川上秀太(右)が銅メダルを獲得。100メートルでの日本人男子選手のメダル獲得は、1988年ソウル大会の南幸男さん以来、実に36年ぶりの快挙! 車いすラグビーは準決勝が行われ、日本は世界ランク1位の豪州に延長戦の末52対51で競り勝ち、初の決勝進出を決めた。橋本勝也は14得点を挙げる活躍で勝利に貢献。決勝戦ではアメリカと戦う。 強豪・豪州に勝利し、倉橋香衣はこの笑顔 ベンチから檄を飛ばすベテランの島川慎一(左) 勝利のポーズ? 左から中町俊耶、若山英史、小川仁士の各選手 ブラインドサッカーが開幕。オープニングゲームでコロンビアと対戦した日本は、0対1で惜しくも敗れる。10番はキャプテンの川村怜、6番は17歳のストライカー・平林太一。平林は高い技術で後半に決定機をいくつも作ったが、残念ながらゴールネットを揺らすことはできなかった 予選リーグの残り2試合は、どちらも東京大会でメダルを獲得したアルゼンチン、モロッコと戦う 9月1日の日本人選手の結果(決勝種目ほか) バドミントン 女子ダブルス(車いす)2 里見 紗李奈 (WH1)、山崎 悠麻 (WH2) 男子ダブルス(車いす)3 梶原 大暉 (WH2)、村山 浩 (WH1)4 松本 卓巳 (WH2)、長島 理 (WH1) 女子シングルス(上肢障害SU5)準々決勝敗退 豊田 まみ子 (SU5) 女子シングルス(下肢障害SL4)準々決勝敗退 藤野 遼 (SL4) 男子シングルス(車いすWH1)準々決勝敗退 村山 浩 (WH1) 陸上 男子100m(視覚障害T13)3 川上 秀太 (T13) 10.80 女子走り幅跳び(視覚障害T12)6 沢田 優蘭 (T12) 4.90 女子100m(脳性まひT34・車いす)6 小野寺 萌恵 (T34) 18.947 北浦 春香 (T34) 19.818 吉田 彩乃 (T34) 20.07 男子100m(義足・機能障害T64)予選敗退 大島 健吾 (T64) 11.24 ボッチャ 女子脳性まひBC13 遠藤 裕美 (BC1) 射撃 混合エアライフル伏射(運動機能障害SH2)3 水田 光夏 (SH2) 232.1予選敗退 瀬賀 亜希子 (SH2) 633.7 混合エアライフル伏射(運動機能障害SH1)予選敗退 岡田 和也 (SH1) 629.4 自転車 男子タンデム1000mタイムトライアル(視覚障害)6 木村 和平 (B) 1:02.567 水泳 男子200m個人メドレー(運動機能障害SM8)7 荻原 虎太郎 (SM8) 2:29.64 女子100m平泳ぎ(運動機能障害SB5)8 由井 真緒里 (SB5) 1:59.79 女子100m背泳ぎ(視覚障害S11)予選敗退 小野 智華子 (S11) 1:25.17予選敗退 石浦 智美 (S11) 1:21.93 ローイング 男子シングルスカル(運動機能障害PR1)8 森 卓也 (PR1) 車いすテニス 女子ダブルス準々決勝敗退 大谷 桃子 (WT)、高室 冴綺 (WT) 男子ダブルス2回戦敗退 荒井 大輔 (WT)、真田 卓 (WT) 写真/吉村もと
- トビウオパラジャパン躍動!木村敬一が金メダル、窪田幸太が銀メダルを獲得!(パリパラリンピック8月31日の結果)
トビウオパラジャパン躍動!木村敬一が金メダル、窪田幸太が銀メダルを獲得!(パリパラリンピック8月31日の結果)
- ”トビウオパラジャパン”のエース・木村敬一が今大会最初の種目・50メートル自由形視覚障がいのクラスで優勝! 東京大会に続く金メダルとなった(東京の金は100メートルバタフライ)。さらに男子100メートル背泳ぎ運動機能障がいのクラスでは窪田幸太が2位となり初めてのメダルを獲得した。また、バドミントン女子ダブルス車いすクラスの準決勝では連覇を目指す里見紗李奈・山崎悠麻のペアが勝ち決勝へ進出。車いすラグビーは予選第3戦でカナダに50対46で勝ち、3連勝で準決勝進出を決めた。ボッチャ男子個人は東京大会金メダリストの杉村英孝が準々決勝で逆転負けを喫し連覇を逃した。 車いすテニスは女子シングルスの1回戦が行われ、写真の大谷桃子は地元フランス人選手に完全アウェイの状態の中で勝利。上地結衣、田中愛美、高室冴綺も勝ち、日本選手は4人全員が2回戦に進んだ 陸上7女子400m腕に障害のあるクラスの決勝に出場した辻沙絵は、59秒13とシーズンベストを更新したものの7位となり、2大会ぶりのメダル獲得はならなかった 陸上男子5000M車いすクラスの決勝。ラスト一周の大混戦に観客は大興奮! 車いすバスケ女子のイギリス対カナダは63対54でカナダが勝利。初戦でオランダに敗れた日本の次の相手はドイツ 日本代表が残念なが出場を逃した車いすバスケ男子。この日のイギリス対カナダは、88対58でイギリスが勝利 8月31日の日本人選手の結果(決勝種目ほか) 水泳 男子50m自由形(視覚障害S11)1 木村 敬一 (S11) 25.98 男子100m背泳ぎ(運動機能障害S8)2 窪田 幸太 (S8) 1:07.038 荻原 虎太郎 (S8) 1:08.94 女子100m背泳ぎ(視覚障害S12)5 辻内 彩野 (S12) 1:13.64 女子200m自由形(知的障害)6 木下 あいら (S14) 2:12.84 女子50m自由形(視覚障害S11)予選敗退 石浦 智美 (S11) 31.22予選敗退 小野 智華子 (S11) 35.35 男子400m自由形(視覚障害S13)予選敗退 斎藤 元希 (S13) 4:30.59 陸上 女子走り幅跳び(義足・機能障害T64)5 高桑 早生 (T64) 5m047 中西 麻耶 (T64) 4m91 女子400m(上肢障害T47)7 辻 沙絵 (T47) 59.13 女子100m(脳性まひT38)予選敗退 高松 佑圭 (T38) 14.86 自転車 男子1000mタイムトライアル(運動機能障害C1-3)6 川本 翔大 (C2) 1:07.659 女子500mタイムトライアル(運動機能障害C1-3)予選敗退 杉浦 佳子 (C3) 39.449 ボッチャ 男子脳性まひBC2準々決勝敗退 杉村 英孝(BC2) 女子運動機能障害・脳性まひBC3準々決勝敗退 一戸 彩音 (BC3) 女子脳性まひBC1準々決勝敗退 藤井 友里子(BC1) 男子運動機能障害BC41次リーグ敗退 内田 峻介 (BC4) 男子運動機能障害・脳性まひBC31次リーグ敗退 有田 正行 (BC3) バドミントン 女子シングルス(下肢障害SL3)1次リーグ敗退 伊藤 則子 (SL3) 男子シングルス(上肢障害SU5)1次リーグ敗退 今井 大湧 (SU5) 写真/吉村もと
- 【パリパラリンピック現地レポート】唐澤剣也(陸上)ー”過去イチ”速かったラスト1周の秘密ー
【パリパラリンピック現地レポート】唐澤剣也(陸上)ー”過去イチ”速かったラスト1周の秘密ー
- いよいよ開幕したパリパラリンピック。大会3日目となる8月30日、陸上競技がスタートした。この日、朝一番に行われた視覚障害T11男子5000mに出場した唐澤剣也が、自身が持つアジア記録を更新し、14分53秒97の世界記録を上回る14分51秒48のタイムで銀メダルを獲得した。 優勝したのは、ブラジルのジュリオ・セザール・アグリピーノ・ドス・サントス。今年5月に行われた神戸での世界選手権で同じブラジルのエリツィン・ジャッキスが世界記録を樹立したが、それを大幅に更新する14分48秒85を叩き出したのだった。今大会でジャッキスは3位、タイムは14分52秒61。つまり、表彰台の3選手全員がそれぞれ世界記録を更新するというハイレベルな戦いだったのである。 号砲とともに飛び出したのは、アグリピーノ・ドス・サントス。5000mのレースでは、途中でガイドを交代することができる。唐澤のガイドは、スタートからは清水琢馬。唐澤のペースをコントロールしながら、先頭が見据えられる絶好のポジションをキープしていた。2番手で先頭を追いかけていた唐澤は、3000mを超えた時点で小林光二にテザー(手をつなぐ紐)が渡される(ガイドが交代)と、そこから一気にラストスパートモードに入る。最後尾から虎視眈々とラストスパートに備えてきたジャッキスが、残り2周で一気に追いかけてくる。前を走る選手たちを次々と抜き去り、唐澤を射程に捉えていた。ラスト1周の鐘が鳴り響く中、唐澤がアグリピーノ・ドス・サントスに迫り、その後ろからジャッキスが唐澤を猛追する。アグリピーノ・ドス・サントスの速度は衰えを見せないまま、フィニッシュし、ジャッキスに追い上げられながらも、唐澤が2位でゴール。驚異的な記録が次々と飛び出した高速レースに、スタッド・ド・フランスに詰め掛けた大観衆が沸きに沸いたのだった。 優勝したブラジルのアグリピーノ・ドス・サントス(右)はスタートから飛び出し、一度もトップを譲らないままゴールする完勝だった ラスト1周で迫った時には、ガイドの小林からは「追いついたぞ、前とは5m、3mの差だ!」と発破をかけられていた。「ラスト2周からずっと、小林ガイドには“抜ける、いける”と声をかけ続けてもらっていたのですが、最後、足が残っていませんでした」 悔しさをにじませる。 「スタートから前半は、1番手〜3番手のいい位置をキープしながら2000mから3000mの中盤でチャンスがあれば先頭に出ようという作戦でした。外側のレーンから狙って行きましたが、前に出させてもらえませんでした。無理をすれば、後半のスパートで後ろから迫ってくるジャッキスやNPA(ロシア)の選手のラスト勝負で負けてしまうリスクがあります。なので、無理してペースを上げずにそのまま追いかけることにしました」と、唐澤が振り返る。 「悔しいという思いと同時に、全力を出し切った悔いのないレースができたことは良かった、と思っています」 好ポジションをキープしながらレースを進めた唐澤だが「最後、足が残っていませんでした」と振り返る。「悔しいという思いと同時に、全力を出し切った悔いのないレースができたことは良かった、と思っています」 群馬県出身で現在30歳の唐澤は、10歳の時に網膜剥離で視力を失った。2016年のリオパラリンピックで同じ視覚障害の陸上選手である和田伸也の活躍を知り、本格的に陸上競技を始めた。ガイドの小林とともに東京パラリンピックに初出場し、5000mで銀メダルを獲得してデビューを飾った。この時はブラジルのジャッキスが唐澤をラスト1周で大きく引き離して優勝。東京大会以降、ラストスパートで競り負けない体力とスピードを手に入れるために、小林のいるスバル陸上競技部に所属を変え、小林の指導のもと強化に取り組んできた。この3年間が、唐澤を大きく成長させた。 「それこそ、住まいも隣で、性格も走りの特徴も全部把握しながら練習を積み重ねてきました。今年5月の世界選手権で世界記録を出したジャッキスに、ラストスパートでやられている。そこからの3カ月間、さらにラストを2段階、3段階上げる取り組みを繰り返してきました。その成果が、今大会のタイムに表れた。それは、ガイドである私にとっても、嬉しい結果でした」と小林は語る。 「ラスト1周で、唐澤さんのピッチが、過去イチ早くなった。これまでは苦しい状況でピッチが早くなると、反対に推進力が落ちてしまうことが多かったのですが、今日は、推進力が落ちないまま、むしろピッチで推進力を補う形で走り切ることができた。そこに、唐澤さんの成長、強さを感じることができました」 ゴール後、唐澤の健闘を称えるガイドの小林。唐澤の成長は小林の存在なくしては語れない トップ3人が世界記録を更新する超高速レース。 「世界記録を更新する走りでなければメダルはかなわないと、東京大会以降の3年間練習に取り組み、目標にしてきました。その意味では、目標は達成できたんです。でも、優勝したドス・サントスはスタートから一度も先頭を譲らずに押し切って、金メダル。正直、ああ、強いなと感じました」 悔しさと嬉しさの入り混じった感情の波の中でも、唐澤は前を向く。 「ブラジルの2人のレベルは高いですが、互角に戦えたことは自信になりました」 世界のライバルと切磋琢磨しながら、陸上競技に取り組めている充足感は、この3人だけが持ちうる、特別な宝物だろう。 「4年後は、さらにスピードのレベルが上がるだろうと、想像しています」 ロサンゼルスパラリンピックに向けても、世界記録更新レベルでの戦いが続いていく。唐澤は、その一角を担っていくのだ。 世界記録を更新して銀メダルを獲得したチーム唐澤。左からガイドの小林光二、唐澤剣也、ガイドの清水琢馬 取材・文/宮崎恵理 写真/吉村もと
- 日本メダルラッシュ! 陸上の唐澤剣也と佐藤友祈が銀、伊藤智也が銅。水泳では鈴木孝幸が銀、富田宇宙が銅!(パリパラリンピック8月30日の結果)
日本メダルラッシュ! 陸上の唐澤剣也と佐藤友祈が銀、伊藤智也が銅。水泳では鈴木孝幸が銀、富田宇宙が銅!(パリパラリンピック8月30日の結果)
- 大会3日目、日本勢は5つのメダルを獲得! 陸上の男子5000メートル視覚障害クラスでは唐澤剣也がアジア新記録で銀メダル。男子400メートル車いすクラスでは佐藤友祈が銀、61歳の伊藤智也が銅。水泳では男子100メートル自由形運動機能障害クラスに出場した鈴木孝幸が2日連続のメダル(銀)、男子400メートル自由形視覚障害クラスでは富田宇宙が銅。また、テコンドー男子70キロ級では工藤俊介が、自転車男子個人パシュート運動機能障害クラスでは川本翔大が、それぞれ3位決定戦に進んだものの惜しくも敗れた。 陸上・男子5000メートル視覚障害クラスで2大会連続となる銀メダルを獲得した唐澤剣也(中央)。上位3選手が世界記録より速い超高速レースで見事に2位となった 47歳の和田伸也は上位選手に必死に食らいつくも、惜しくも4位 陸上・男子400メートル車いすのクラスでは、佐藤友祈が銀メダル。3大会連続のメダル獲得となった 日本選手団最年長・61歳の伊藤智也は銅メダル。2012年ロンドン大会以来、3大会ぶりの表彰台に登った 同じレースに出場した伊藤竜也は残念ながら予選敗退 陸上・ 女子400メートル腕に障害のあるクラスに出場した辻沙絵は、シーズンベストを更新する1分0秒19で予選1組目4位。タイム順で決勝に進んだ 車いすラグビーの日本は予選リーグ第2戦で強豪アメリカに45対42で勝利! 前日のドイツ戦に続き連勝となった。チーム最年少22歳の橋本勝也がトライを量産する大活躍 日本の大黒柱・池透暢は攻守に活躍。チームを牽引する姿は頼もしいのひと言 46歳の池崎大輔は随所に存在感を発揮して日本チームを勝利に導いた 8月30日の日本人選手の結果(決勝種目ほか) 陸上 男子5000m(視覚障害T11)2 唐沢 剣也 (T11) 14:51.484 和田 伸也 (T11) 15:16.41 男子400m(車いすT52)2 佐藤 友祈 (T52) 56.263 伊藤 智也 (T52) 1:01.08予選敗退 伊藤 竜也 (T52) 1:09.55 水泳 男子100m自由形(運動機能障害S4)2 鈴木 孝幸 (S4) 1:21.71 男子400m自由形(視覚障害S11)3 富田 宇宙 (S11) 4:32.33 女子100m平泳ぎ(運動機能障害SB8)5 宇津木 美都 (SB8) 1:26.427 福田 果音 (SB8) 1:26.88 男子100m自由形(運動機能障害S5)8 田中 映伍 (S5) 1:19.65予選敗退 日向 楓 (S5) 1:22.40 男子100m背泳ぎ(視覚障害S13)予選敗退 斎藤 元希 (S13) 1:03.67 自転車 男子3000m個人追い抜き(運動機能障害C2)4 川本 翔大 (C2) 3:33.488 テコンドー 男子70キロ級(運動機能障害)5 工藤 俊介 (K44) ボッチャ 男子脳性まひBC21次リーグ敗退 廣瀬 隆喜(BC2) 写真/吉村もと
- 鈴木孝幸(水泳)が日本人金メダル第1号に!(パリパラリンピック8月29日の結果)
鈴木孝幸(水泳)が日本人金メダル第1号に!(パリパラリンピック8月29日の結果)
- 過去5大会で10個のメダルを獲得している37歳の鈴木孝幸が、男子50メートル平泳ぎ・運動機能障害クラスで自己ベストを叩き出して見事に金メダル! 日本人メダル第1号となった。 ゴールボール女子、世界ランキング2位の日本は予選リーグ初戦で世界15位の韓国と対戦。エースの萩原紀佳の活躍で3対1で逆転勝ちし、金メダル獲得へ向け好スタート切った(写真は天摩由貴) ゴールボール男子は予選リーグ初戦で東京大会銀メダルの中国と対戦。同点でむかえた終了間際に中国に決勝点を奪われ、6対7で惜しくも敗戦したものの、強豪相手との接戦に手ごたえを感じた(写真は宮食行次) 東京大会で2つの金メダルを獲得した53歳の杉浦佳子が自転車女子個人パシュート・運動機能障害のクラスに出場したが、惜しくも予選敗退。杉浦はロードとトラックの計5種目に出場予定で、残る4種目で自身が持つ日本人金メダル最年長記録の更新をねらう 自転車男子タンデム4000m個人追い抜き・視覚障害の部に出場した木村和平(後ろ)は10位で予選敗退 卓球 混合ダブルス(立位17)に出場した岩渕幸洋・友野有理ペアは、初戦のルーマニアペアにセットカウント3対0で快勝したものの、2回戦でブラジルペアに1対3で敗れる ボッチャ 男子運動機能障害BC4には、ボッチャ日本チームキャプテンで、2022年世界選手権優勝の内田峻介が出場。2018年世界チャンピオンの鄭遠森(中国)と初戦を戦ったが、1対10で敗戦に終わった 8月29日の日本人選手の結果(決勝種目ほか) 水泳 男子50m平泳ぎ(運動機能障害SB3)1 鈴木 孝幸 (SB3) 48.04 男子400m自由形(運動機能障害S9)7 川渕 大耀 (S9) 4:23.1 男子100mバタフライ(知的障害)5 山口 尚秀 (S14) 57.85予選敗退 村上 舜也 (S14) 1:00.15 女子100mバタフライ(知的障害)5 木下 あいら (S14) 1:06.70予選敗退 福井 香澄 (S14) 1:14.29 男子50m自由形(運動機能障害S10)予選敗退 南井 瑛翔 (S10) 25.82 男子100mバタフライ(視覚障害S13)予選敗退 斎藤 元希 (S13) 1:01.39 女子200m自由形(運動機能障害S5)予選敗退 由井 真緒里 (S5) 3:11.12 自転車 女子3000m個人追い抜き(運動機能障害C1-3)5 杉浦 佳子 (C3) 3:53.549 男子タンデム4000m個人追い抜き(視覚障害)10 木村 和平 (B) テコンドー 男子58キロ級準々決勝敗退 田中 光哉(K44) 卓球 男子ダブルス(立位18)2回戦敗退 舟山 真弘 (10)、八木 克勝 (7) 混合ダブルス(立位17)2回戦敗退 岩渕 幸洋 (9)、友野 有理 (8) 男子ダブルス(車いす8)準々決勝敗退 斉藤 元希(4)、七野 一輝(4) 写真/吉村もと
- パリ2024パラリンピック開幕!「挑め、自分史上最強。」(パリパラリンピック8月28日)
パリ2024パラリンピック開幕!「挑め、自分史上最強。」(パリパラリンピック8月28日)
- パリでは初めての開催となるパラリンピックがいよいよスタート! パラスポーツマガジン編集部では9月8日までの大会期間中、現地からのレポート、競技結果などをお届けしていきます。 史上最多の167カ国・地域と難民選手団が参加し、約4440選手が出場する「パリ2024パラリンピック」が開幕。ロシア、ベラルーシは個人の中立選手(NPA)として参加する。9月8日までの大会は22競技・549種目で競われ、海外大会としては最多の175選手が出場する日本選手団は、シッティングバレーボールを除く21競技に参加し、04年アテネ大会の52個を上回るメダル獲得を目指す。 8月28日、パリ市中心部のコンコルド広場で行われた開会式では、日本は76番目に登場。旗手を務める石山大輝(陸上:順大大学院)と西田杏(水泳:シロ)を先頭に、凱旋門をバックにシャンゼリゼ通りをコンコルド広場まで行進した。 旗手の2選手からコメントが届いたので紹介しよう。 石山大輝「旗手に選んでいただいて、あらためて光栄です。深夜の時間にも関わらず日本で多くの方に応援をいただきました。緊張よりもワクワク感が強かったです。 声援に後押しを受けて、いいパフォーマンスができるようしっかりと楽しんでいきたいと思います。 今大会が初めてのパラリンピックということで、守りに入らず攻めて攻めてメダルを勝ち取れるような勢いのある試合をお見せできたらと思います。 是非、応援の程よろしくお願いいたします」 西田杏「深夜の時間帯にも関わらず、日本からたくさんの応援メッセージをいただき、ありがとうございます。オリンピックでも使われていたコンコルド広場で開幕し、バトンが渡されたようでとてもワクワクする開会式でした。 いよいよパリ2024パラリンピック競技大会が開幕しますが、「挑め、自分史上最強。」のスローガンのもと、今まで以上の自分たちを魅せていけるよう、TEAM JAPAN一丸となって頑張ります!」 写真/吉村もと
- 分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)で遠隔アクティビティ!
分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)で遠隔アクティビティ!
- スポーツ会場に配置した分身ロボットを活用して、外出することが困難な重度障がい者等が、遠隔でスポーツ活動に参加するイベントが都内で開かれました。 分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)は、小さな体の中にカメラ、マイク、スピーカーが搭載され、インターネット経由で遠隔地からタブレットやパソコンによる操作が可能です。 距離や身体的な問題などで、行きたいところに行けない人でも、まるでその場にいるようなもう一つの身体として動かすことができる画期的なロボットです! 当日は6つの福祉施設にいる参加者たちが、新宿区内の会場にいる分身ロボットを操作。障害物があるコースを走る「わくわくラン」や「風船割競争」で腕を競いました。
- パリ2024オリンピック日本代表選手 第3次発表
パリ2024オリンピック日本代表選手 第3次発表
- (公財)日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)は、2024年8月28日(水)~9月8日(日)の日程で開催される「パリ2024パラリンピック競技大会」に派遣する日本代表選手団(第3次発表)を決定し、8月2日に発表した。選手は下記のとおり。 ボッチャ 藤井友里子(株式会社アイザック)
- オットーボック社のパラリンピック無償サービス
オットーボック社のパラリンピック無償サービス
- 世界的な総合医療福祉機器メーカーであるオットーボック社(ドイツ)は、パリ2024パラリンピックのオフィシャルサポーターとして、パリ大会に参加する約4400人の選手や大会関係者に対して、機器メンテナンスと修理サービスを無償で提供する。このサービス提供は1988年のソウル大会から行われ、以後、夏冬のパラリンピックでは欠かせないサポートとなり、「用具が壊れても大丈夫」と選手に安心感を与え、全力プレーをサポートしている。パリでのサービス概要は以下のとおり。【修理サービス概要】● 選手村に720m²の修理サービスセンター設置● 14競技会場にサテライトの修理サービスブースを設置し、緊急修理を提供● サービス提供期間 : 8月18日~9月10日8:00~23:00 (24日間) *8月18日~20日は10:00~18:00● 義肢装具士、車いす技術者、溶接技術者をはじめとしたスタッフ合計164名。世界41カ国からのスタッフが32言語で対応。うち女性が36.6%● 全選手と運営関係者を対象に、競技用機器および日常用機器のメンテナンスと修理を無償で提供● 機器のブランドやメーカーを問わない● 24時間緊急ホットラインあり● 選手村ポリクリニック内では、怪我をした選手に対し、装具を無償提供● 開閉会式で各国の旗手が使うフラッグホルダーを、車いすや選手の身体の状態にあわせて設置
- ブラインドサッカー日本代表、パリ2024パラリンピック壮行会で決意新たに。「メダル獲得で歴史をつくる」
ブラインドサッカー日本代表、パリ2024パラリンピック壮行会で決意新たに。「メダル獲得で歴史をつくる」
- パリ2024パラリンピック開幕まで1カ月となった7月27日、ブラインドサッカー(パラリンピックでの競技名は「ブラインドフットボール」)日本男子代表の壮行会が東京都小平市で開かれ、選手たちが目標や意気込みなどを語った。 日本代表。前列左から、泉健也、永盛楓人、後藤将起、平林太一、中川英治監督、川村怜、鳥居健人、園部優月、佐藤大介(佐々木ロベルト泉と高橋裕人は壮行会欠席) 会場となった小平市には、国内初のブラインドサッカー専用コート「MARUIブラサカ!パーク」があり、壮行会には同市の小林洋子市長や小平第三小学校生をはじめ、多くの市民も駆け付け、日本代表に熱いエールを送った。 壮行会で中川英治監督は、「2022年1月に、この新しいチームが立ち上がった時の僕らの合言葉は、自力でパラリンピックの出場権を勝ち取り、ブラインドサッカーの歴史を更新していくことでした。去年、その目標が達成できて、次のミッションとして(パラリンピックの)メダル獲得を掲げました。残り1カ月となった今、いい準備をしている最中です」と現状を報告。その上で、「パリでは各試合とも、残りの1分、1秒までファイトして戦うので、ぜひ皆さんも一緒に戦っていただければ」と呼びかけ、「最終試合の最後のホイッスルが鳴った時に、皆さんと喜びを分かち合えるような、いい結果で終わりたいです」と力強く目標を語った。 川村怜キャプテンは、「僕たちは選ばれた日本代表として自覚と覚悟を持って、メダル獲得という目標に挑みたい」と意気込み、自身としては、「勝利に貢献できるようなパフォーマンスを発揮できるよう、いい準備をしてピッチに立ちたい。必ずメダルを持ち帰りたいです」と力を込めた。 「必ずメダルを持ち帰りたい」と力強く語ったキャプテンの川村怜 パリ大会は8月28日から9月8日まで開かれ、ブラインドサッカーは9月1日から7日まで、パリの名所、エッフェル塔下に特設される#“エッフェル塔スタジアム”で行われる。世界から出場できるのは各大陸王者など8チームだけ。グループBに入った日本は、開幕戦でコロンビア(1日)と、つづいてモロッコ(2日)、アルゼンチン(3日)と戦い、まずは5日からの決勝トーナメント進出を目指す(グループAはブラジル、中国、アルゼンチン、フランス)。 日本と同組の3カ国は、いずれも世界屈指のストライカーを複数擁する攻撃型のチームだ。中川監督は、「日本の強みは攻守の切り替えの速さとハードワーク。しっかりと守備をし、そこからの切り替えが大きなポイント」と戦いを見据えた。 選手は東京大会同様、パリ2024オリンピックの男女日本代表と同じユニフォームを着用して戦う。パラリンピック初出場ながら、ゴールが期待される若きエース、平林太一は、「代表ユニフォームに恥じないプレーができれば。壮行会で皆さんの期待や応援を体全体で受け止めて身が引き締まる思いです。得点を取るのが自分の仕事。(得意の)ドリブルを生かして、ゴールにたどり着けるようにがんばりたいです」と意気込めば、同じく初出場となる後藤将起は、「自分の名前の入った代表ユニフォームを着て大会に臨めることにすごく感動しています。でも、そのためにサッカーをしているわけではない。気持ちをしっかり出し、結果を求めて大会に臨みたい」と強い覚悟を示した。 エースストライカーの平林太一は「得点を取るのが自分の仕事。ドリブルを生かして、ゴールにたどり着けるようにがんばりたい」と抱負を語った 東京大会から2大会連続出場の園部優月は、「ユニフォームを着たことで、『いよいよだな』という実感と、日本代表として戦う一員になったということを改めて実感しています。本番でしっかり戦えるよう準備したい」。ゴールキーパーの佐藤大介は、「おそらく今まで経験したことのない緊張をチームとして感じると思います。先ほど激励の言葉にもありましたが、本当に心から楽しんでプレーしたいです」と2度目の大舞台に思いをはせた。 初出場組も躍動を誓う。ドリブルからの強烈なシュートを持つ鳥居健人は、「このユニフォームを着て、僕自身が楽しんで全力でプレーすることによって、皆さんにも楽しんでいただきたいです。そして、結果を残したい」と話せば、粘り強い守備が持ち味の永盛楓人は、「たくさんの声援にお応えできるよう、全力で準備して、メダルを獲得できるようにチーム全員でやっていきたい」。ゴールキーパーの泉健也は、「(オリンピック中継で)見ていた同じユニフォームを着て身が引き締まります。パリまでの残り1カ月間、やれることは全部やってピッチに立ちたいです」と思いを語った。 日本障害者サッカー連盟の北沢豪会長は、「未来に向けて何が残せるのか。もしかしたら、メダル以上に、地域社会や世の中が変わるっていうことも、皆さんの頑張りには含まれてるんじゃないかなと思います」とチームの活躍に期待を寄せた。 また、長年、ブラサカ日本代表を応援しているサポーター団体からは、「我々も最後まで一緒に戦い抜く。ぜひ、いい色のメダルを持って一緒に帰ってきましょう」という熱いエールとともに、富士山と太陽に「NAKAGAWA NIPPON」の文字がデザインされた横断幕と、会場でもあるエッフェル塔を背景にした各選手名入りの日の丸が贈られた。 「史上最強の日本代表」の呼び声も高い中川ジャパン。今後はイギリスでの直前合宿を経て決戦の地パリに入り、チーム一丸で、「メダル獲得」の偉業達成に挑む。 壮行会に駆け付けた小平のみなさんと記念撮影 なお、8月4日まで、事前合宿費など中川ジャパンの活動資金を募るクラウドファンディングも実施中だ(詳細は下記URLより)。パリでの活躍を期待して、ブラインドサッカー男子日本代表チームを応援しよう! https://camp-fire.jp/projects/view/767423?utm_source=mail&utm_medium=email&utm_campaign=mail_start 文・写真/星野恭子
- TEAM BEYOND CONFERENCE 「パラアスリート雇用 成功の秘訣」
TEAM BEYOND CONFERENCE 「パラアスリート雇用 成功の秘訣」
- パラアスリート雇用に関心がある、でもどうしていいかわからない…。そんな企業担当者に向けて、実践し成功している企業と競技団体の視点から、パラアスリート雇用の現状と課題を共有し、今後の展望について紹介するイベントが、東京丸の内で開かれました。競技団体からはP.UNITED (パラスポーツ9中央競技団体プロジェクト)が参加。「アスリート雇用の現状と可能性:競技団体視点で考える企業の新しい価値創造について」をテーマに、具体例を交えて基調講演が行われました。 P.UNITEDの登壇者。左から新井静さん(知的障害者水泳連盟)、上岡央子さん(パラカヌー連盟)、吉田彫子さん(パラ・パワーリフティング連盟) また企業の事例として、株式会社オープンハウス、トヨタ自動車株式会社に所属するアスリートと担当者が、障がい者雇用ならびにパラアスリートのセカンドキャリア等について熱弁を振るい、示唆に富んだたくさんの内容に参加者は熱心にメモを取っていました。 「オープンハウスが築くキャリア1.5」の事例紹介を行った、オープンハウスグループの市川友和さん(左)と同社所属パラスノーボード選手の小須田潤太さん 「企業が捉える障がい者スポーツ・アスリート支援~現役・引退後のセカンドキャリアでの活躍~」を紹介したトヨタ自動車の桑原大輔さんと同社所属パラスキー選手の森井大輝さん 後半の参加者交流会では、日本ブラインドサッカー協会協力のもと、アイマスクをつけた参加者が鈴入りのボールを手渡しでまわしていくゲームが行われました。 交流会ではブラインドコミュニケーション体験が行われた 普段"見えている"人たちが"見えない装置"を利用することで享受できる【体感】【気づき】【再発見】を感じて、会場は歓声に包まれていました。