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一般社団法人センターポールが 「HEROs AWARD 2020 NPO賞」を受賞!

一般社団法人センターポールが 「HEROs AWARD 2020 NPO賞」を受賞!

日本財団は、12月21日(月)に日本財団ビルにて、「HEROs AWARD 2020」を開催いたしました。 アスリートの社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD」。スポーツの力を活用して社会貢献活動を促進することや、さまざまな社会問題を解決する動きを加速させ、ソーシャルイノベーションの輪を広げていくことを目的に、日本財団が創設した「HEROs Sportsmanship for the future」プロジェクトの柱のひとつです。 社会のため、地域のため、子どもたちの未来のため、競技場の外でもスポーツマンシップを発揮している多くのアスリートや団体に注目し、称え、支えていくためのアワードで、本年度は4つの活動が表彰されました。 最優秀賞に値する「HEROs OF THE YEAR」は、元サッカー日本代表・本田圭佑さんが受賞。また、「HEROs AWARD(女性賞)」は女子プロゴルファーの有村智恵さん、「HEROs AWARD(チーム・リーグ賞)」は日本プロ野球選手会、そして「HEROs AWARD(NPO賞)」には一般社団法人センターポールが選ばれました。 12月21日(月)に日本財団ビルで行われた授賞式には、センターポールから代表理事の田中時宗さんと理事でパラアスリートの堀江航さんが出席し、次のようにコメントしました。 「今回は名誉あるHEROs AWARDを受賞させて頂き感謝申し上げます。ともに活動するパラアスリートは学校での交流授業、講演会、障がいを持つジュニアへの指導などたくさんのシーンでスポーツの価値を社会に還元しています。 競技活動と同等にスポーツを通じた共生社会の実現に活動している選手達を評価いただけたことは大変光栄で嬉しく感じております。スポーツには競技性以外にもたくさんの価値と可能性を秘めています。障がいの有無に関わらず、これからも選手とともに競技活動と価値創造に取り組み、共生社会の実現に努めて参ります」 さらに、「パラアスリートやパラ競技に注目が高まっている中、来年のパラリンピックがどのような意味を持っているか」という質問には、 「パラ競技に対する意識が年々高まっているのは感じています。一方で、特定の障がいは選手と実際に触れあうことでわかることもたくさんあるので、アスリートとしてスポーツをしている姿を見せるだけでなく、パラアスリートが経験してきたことを発信していくことが、共生社会を創っていく上で必要なことだと思っています。パラ競技に注目していただいているムーブメントを2021年以降も継続していく必要があると考えています」 との答え。センターポールの今後の活動が、ますます注目されます。 ●左/最優秀賞に値する「HEROs OF THE YEAR」は本田圭佑さんが受賞。ブラジルから寄せられたビデオメッセージでは、「今年はコロナの影響でスポーツ界にとって大打撃な1年だったと思います。来年はオリンピックイヤーということで、選手として少しでも成長できるように頑張っていきたいと思いますし、それ以外の活動でもみなさんに喜んでもらえる活動を増やしていきたいです」と思いを述べた●右/「女性賞」は女子プロゴルファーの有村智恵さん(右から2人目)、「チーム・リーグ賞」は日本プロ野球選手会が受賞。選手会長の炭谷銀仁朗さん(巨人・右)が出席した
ケイアイチャレンジドアスリートチームが SoccerJunky(サッカージャンキー)とパートナーシップを締結

ケイアイチャレンジドアスリートチームが SoccerJunky(サッカージャンキー)とパートナーシップを締結

自社にパラスポーツ選手のチームを持つなど、積極的なパラスポーツ支援活動を行うケイアイスター不動産株式会社が、人気スポーツブランドのSoccerJunky(サッカージャンキー)を展開する株式会社1009と、パラスポーツの認知向上と普及活動を共に行っていくことを目的として、2020年12月、パートナーシップ協定を締結しました。 2019年に発足した「ケイアイチャレンジドアスリートチーム」には現在、車いすバスケ、車いすバドミントン、デフフットサル、デフサッカーの各競技に、日本代表選手を含む7名のアスリートが所属。トップアスリートとして高いレベルのトレーニングと競技活動を続けながら、社内業務に関わるほか、イベントや体験会などの地域や教育機関と連携した活動を行い、パラスポーツの認知向上に努めています。チームの活動により、これまでに本社がある埼玉県本庄市内のジュニアスポーツ大会や学校での体験会などで、延べ800名以上がパラスポーツに触れています。 活動を通じて一人でも多くの人にパラスポーツを知る機会を増やしていきたいと考えるケイアイチャレンジドアスリートチームにとっては、スポーツ界とさまざまなチャネルをもち、ブランドを通してすべての人に夢を持てる場を提供するという想いをもつSoccerJunkyとの今回のコラボレーションの実現で、活動をさらに推し進めるための強力なパートナーを得たことになります。 今後は、体験会やイベントなどの活動時にSoccerJunky制作による専用ロゴが入ったオリジナルウエアを着用し、共催でのパラスポーツ体験会などを中心にパラスポーツ普及活動を実施したり、コラボレーション商品の制作やSNSなどでの情報発信により、パラスポーツの認知向上と普及のための活動を行う予定とのことです。 ケイアイチャレンジドアスリートチームとSoccerJunkyのコラボレーションは、パラスポーツ界にとってとてもうれしいニュース。今後の活動に大いに期待しましょう! ケイアイスター不動産株とサッカージャンキーのコラボバナー。サッカージャンキーのキャラクターであるブレンチブルのパンディアーニ君が、パラスポーツをしている姿がかわいい! パラアスリートたちが着用する専用ロゴが入ったオリジナルTシャツ。ほかにパーカーなどがある
帰ってきた! 日本選手権

帰ってきた! 日本選手権

9月5日(土)、6日(日)、埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でパラ陸上の日本選手権が開催された。新型コロナウイルスの感染拡大によって、3月に東京パラリンピック延期が決定。競技場が閉鎖されるなど、選手たちの練習環境も大きく変わった。5月に実施予定だった今大会は4ヶ月ぶりの開催。本来であれば、東京パラリンピック終盤を迎えたであろう時期、実施が見送られていたあらゆるパラ競技で、陸上の日本選手権がコロナ影響下で真っ先に再開されたのだ。 コロナ禍で真っ先に開催されたパラ競技大会となったパラ陸上日本選手権。選手はもちろん、関係者、メディアも含め、万全な感性対策が講じられた 大会は無観客、選手や審判などの大会スタッフには1人1本の消毒液が配布され、取材するメディアも大会2週間前から健康チェックが義務付けられるなど、あらゆる感染対策が講じられた。それでも、障害の重い選手などの中には感染予防の観点から出場を見送るというケースもあった。 自粛期間を創意工夫 今大会、最も印象的だったのは、コロナの影響をものともせず、日本記録やアジア記録などが更新される活躍を見せたことだ。 T64女子走幅跳びで自身のアジア記録を19㎝更新する5m70cmで優勝した中西麻耶 義足のクラスT64女子走幅跳びの中西麻耶(阪急交通社)は、昨年11月にUAEドバイで開催された世界選手権の金メダリスト。その中西が、今大会自身の持つ5m51cmのアジア記録を19cmも伸ばす5m70cmでアジア記録を更新して優勝。 「緊急事態宣言が出されてから、競技場は使用できませんでした。大分の自宅には高齢の家族がいる。感染リスクを考慮して、あえてコーチのいる大阪に拠点を移し、河川敷や公園で練習しました」 本来開催されたはずの東京パラリンピックを想定し、今年のピークをこの時期に合わせて、落とさずに練習を積んできたという。 「とはいえ、競技場での練習はできません。コンクリートの地面の上で競技用義足を使っての練習です。でも、どんな状況であっても、練習の質だけは落とさないように。走力を上げることだけに集中してきました」 世界選手権までは、跳躍の距離を出すために高い頂点の軌道を描くジャンプをしていたが、見直した。走力が上がったことで、無駄に高く跳ばずに前方に推進力を生かす跳び方に変更したという。 「また、以前ならスタートで力んでオーバーストライドになってしまうこともありましたが、今日はその力の入れ具合、抜き具合が少しずつよくなってきたのかな、と」 6本の跳躍の中で、1本目はファウルだったが2本目で早くも5m27cmの手応えあるジャンプを見せた。 「このジャンプが、後半4本目に5m70cmの記録につながりました」 5本目にも、5m64cm。冷静にレースを組み立て、安定した跳躍を実現した。 「微妙な調整はまだまだ必要。でも、ちょっと合えば6mに届くと思っています」 初心に戻って好記録 上肢障害F46男子やり投げの山崎晃裕(順天堂大職員)も、自粛期間中の練習によって実力を上げてきた一人。今大会、60m09cmを投げて優勝した。緊急事態宣言が解除されてから、今大会は競技会としては3回目。8月初旬に順天堂大学の記録会、その後、千葉県選手権を経て、今大会に出場した。2018年に出した60m65cmの自己ベスト以来、2年ぶりとなるセカンドベストだが、事前の2大会で2度、セカンドベストを更新している。 上肢障害F46男子やり投げで優勝した山崎晃裕。記録は60m09cmのセカンドベスト 「昨年は自分の投げを見失っていました。ドバイの世界選手権で思うような投てきができず、その後、必死に練習してきたんです」 先天的に右腕の手首から先がない山崎は、小学3年から一般の野球に親しみ、高校まで続けてきた元球児。高校卒業後、障害者の野球で世界選手権に出場し準優勝という経験を経て、パラリンピック競技である陸上に転向した。 「競技場での練習ができない自粛期間中に、初心に戻ってキャッチボールしたり、河川敷で軽い石を投げたりして、しっかり腕を振り切る動作を確認してきました。本来、そういう練習が必要だったはずなのですが、去年、なかなか記録が伸びず、自分自身で気づけない部分があったんです」 冷静に自分自身を見つめて取り組んできたことが、今回の好記録につながった。 「4月、5月はやりを投げる練習は一切できませんでした。でも、弱点と向き合う時間になった。キャッチボールの基本動作で、腕のしなりを取り戻し、本来の持ち味が戻ってきたと感じています」 今大会では、若手の高橋峻也に逆転される場面もあった。 「おもしろくなってきたな、と。去年の自分だったら、焦っていたと思うが、冷静さを失わずに自分を客観視できれば、巻き返せるという自信がありました」 今大会の記録は、東京パラリンピック出場のかかるパラランキング6位。内定が照準に入ってきた。 「とはいえ、世界は団子状態。最終目標は世界記録を持つインドの選手の記録を超えて優勝すること。まだまだ戦いは終わっていません」 東京パラリンピックへの試金石 他に、視覚障害T12男子10000mでは、堀越信司(NTT西日本)が32分23秒61で、自身の持つアジア記録を更新。知的障害T20女子1500mの古屋杏樹(彩tama)が4分36秒56、同じくT20男子1500mの赤井大樹(十川ゴム)が3分56秒24でそれぞれアジア記録を樹立した。 知的障害T20女子1500mの古屋杏樹は4分36秒56のアジア記録で優勝 視覚障害T11男子1500mで大幅にアジア記録を更新した和田伸也(左) 「1年延期された東京パラリンピックの出場枠を争うプロセスが中断している中、今大会は非常に重要な競技会でした。昨年の世界選手権ですでに東京パラリンピックの出場内定を決めている選手だけでなく、若い選手の躍進も目立った。東京以降、次のパリ大会にも期待が持てる。自粛期間中、選手たちの個人の努力が発揮された大会となった」 と語るのは、強化委員長の指宿立氏。 また、パラ陸上競技連盟理事長の三井利仁氏は、 「感染対策を徹底して、とにかく選手が競技できる大会を実施することが最大の目的でした。今大会を皮切りにして、来年の東京パラリンピック成功につなげたい」 大会開催の意義について、語った。 新型コロナウイルスの影響が今後、どのように続いていくのかは不明だが、パラスポーツの国内最高峰の大会を再開したという実績は、他の競技にも影響を与えるだろう。来年の本大会に向けて、新たな一歩がスタートした大会となった。 取材・文/宮崎恵理 写真/吉村もと  
みんなでボッチャ1万人プロジェクト

みんなでボッチャ1万人プロジェクト

一般社団法人日本ボッチャ協会の「ボッチャ感謝の集い2020」がリモートで開催されました。そこで発表された「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」についてお知らせします!(以下、日本ボッチャ協会からのメッセージです) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 一般社団法人日本ボッチャ協会は、本日より「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」をスタートさせました。 日本ボッチャ協会は、学校訪問・体験会・サポーター講習会などのキャラバン活動を実施し、ボッチャが国民的な競技となるよう全国での発展の為の基盤づくりを行っています。 今般このキャラバン活動を新たに「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」と総称し、2020年8月28日㈮より同プロジェクトのWebサイトを開設します。 ボッチャ体験会や知識を得られる場を増やし、ボッチャファン層・競技人口の拡大を目指します。 「みんなでボッチャ1万人プロジェクト」は、1年後に迫った東京大会、有明体操競技場を1万人のボッチャファンでいっぱいにしよう!をコンセプトに立ち上がりました。 まずは、SNSでのフォロワー1万人を目標に掲げ、いずれは2万人、5万人、10万人と増え、誰もがボッチャを応援してくれる世の中に。そこに向けての第1歩と考えています。 具体的には、新たに専用Webサイトの開設、SNS各種(Twitter、Instagram、YouTube)の開設、ボッチャ公式キャラクター「ボッチャマン」の登場、これまで行ってきたボッチャキャラバン事業ではシルバーパートナーでもあるアクサダイレクト生命保険株式会社様とのパートナー契約を締結し、より活発なキャラバン事業を展開していく予定です。 皆様、是非ご支援の程よろしくお願いいたします。 ◆専用Webサイト https://minnade-boccia.com ◆Twitter              https://twitter.com/boccia_project ◆Instagram          https://www.instagram.com/oneproject.boccia ◆YouTube           https://www.youtube.com/channel/UCMTnB3W9ZFw7tBlxdrpBXAQ
猪狩ともかさんの新刊『100%の前向き思考』

猪狩ともかさんの新刊『100%の前向き思考』

パラスポーツマガジンにもたびたび登場していただいている、アイドルグループ『仮面女子』のメンバーの猪狩ともかさんが、このたび本を出しました! 2018年強風による不慮の事故で脊椎損傷を負い、以後下半身不随で車いすユーザーをなった猪狩さん。 その後もアイドル活動を続けながら、映画出演や各種講演会・イベントにも積極的に参加して、ますます活躍の場を広げています。 東京都「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバーで、「パラ応援大使」にも任命されています。 前を向いて歩み続ける猪狩さんを支える「55の言葉」は、私たちの心にもエネルギーを注いでくれます。   ◆著書情報◆ 100%の前向き思考 生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉 (東洋経済新報社 本体1400円+税) 猪狩さんからのメッセージ 初の著書『100% の前向き思考 ―― 生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55 の言葉』がついに発売になります。 事故に遭い、入院していた頃から「いつかこの自分の体験を本にしたい」と夢見ていたので、それが現実となるのだと思うと、なんだか感慨深いです。 事故に遭ってから復帰するまでの間のことはもちろん、アイドルを始めるきっかけから 仮面女子の正規メンバーになるまでの日々のことも話の中心となっています。 「アイドル」というと、キラキラとした、皆さんを笑顔にする存在ですが、その裏での苦悩なども全て赤裸々に書かせて頂きました。 今までの色々な経験の中で、「前向きになれる言葉」と出会ってきました。 私自身、100% の前向き人間な訳ではありません。 今でも沢山の言葉に背中を押してもらっています。 本を読んでくださった皆さんが、少しでも前向きになることができたら嬉しく思います。  
「ローレウス」アンバサダーにスペシャルオリンピックス日本理事長の有森裕子さんが就任

「ローレウス」アンバサダーにスペシャルオリンピックス日本理事長の有森裕子さんが就任

世界40か国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいる「ローレウス」(本部ロンドン、設立2000年)は、新アンバサダーとして有森裕子さん(五輪メダリスト)と為末大さん(世界陸上メダリスト)を迎えた。2018年からアンバサダーを務める杉山愛さん(元プロテニスプレイヤー)を加え、3名の日本人がローレウスの活動をサポートすることとなった。   新アンバサダーに就任した為末大さん(左)と2018年からアンバサダーを務める杉山愛さん(右) 去る8月3日(月)にオンラインで開催された就任会見で、有森さんは次のようにコメント。「世界で広く活動を行っているこのような国際団体に参加させてもらえて本当に光栄です。今後はさまざまなアスリートの方と共にスポーツの力を広げていきたいです」 3人のトークセッションでは、スポーツの力やスポーツ界の未来、新型コロナウイルスがスポーツ界に及ぼす影響などについて語った。ローレウスは「スポーツには世界を変える力がある」を理念として掲げているが、スポーツが世界中の子どもたちの助けになる力強い役割を担える理由について、有森さんは「応援する、応援される現場が存在するのがスポーツです。そのため自分が生きている存在意義を感じることができると思います。子どもたちにその現場を感じてもらい、生きているということを感じてほしいです」と話した。 スペシャルオリンピックス日本理事長の有森さん。知的障がい者アスリートにはいつも以上に周囲のケアが必要だと話した 有森さんは、コロナ禍での知的障がい者アスリートについても質問に答える形で言及。「距離が近くないとサポートできないので、選手は距離感の問題について一番困惑している。サポートなしではむずかしいのが現状。周囲のケアがまず大事。ケアとして、現状や情報を常に発信していくことが大切だと思う」とコメントした。
東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

2月7日〜9日に、滋賀県大津市・びわ湖大津プリンスホテルにて、「障害者の文化芸術フェスティバル」が開催された。この催事は、「日本人と自然」を障害者の視点を通じて国内外に発信する、文化芸術フェスティバルである。今回のグランドオープニングを経て、全国の50万人および厚生労働省と連携して、今後2022年まで全国7か所で順次開催される予定となっている。     グランドオープニングは、5つのプロジェクトからなる。「アール・ブリュット -日本人と自然- 展」は、「日本人と自然」をアール・ブリュットの視点から発信する展覧会。「障害者の舞台芸術 見本市 −人はなぜ歌い踊るのか−」は、全国各地の障害のある表現者によるパフォーマンス。ほか、世界各国からアール・ブリュットなどの文化芸術の推進に取り組む実践者、専門家を招いての「アール・ブリュット ワールドフォーラム」、映画のバリアフリー化を実践した「バリアフリー映画祭 2020 」、陶芸の里信楽を体感する「体験プログラム -表現の源泉-」など。   舞台芸術見本市では、3つのステージを観覧した。生笑(いきわら)一座」は全員がホームレスの経験者である座員が、その経験や「死のう」と思った極限から自立した経緯を語る事で、観覧者に生きることを問いかける。座長でありNPO法人抱樸の奥田知志理事長がひとりひとりとやりとりする形式で、ややすれば重いテーマを硬軟取り混ぜて入りやすく進行された。 「サルサガムテープ」はNHKの5代目うたのお兄さん・かしわ哲さんが率いる、知的障害者によるユニットで、原色の派手な衣装をまとったメンバーが、ステージ狭しと大暴れ。プロフにある「ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー」との言葉が、このユニットのコンセプトを全て言い表している。 島根県浜田市金城町のいわみ福祉会芸能クラブは、「石見神楽」八岐大蛇を熱演。はじめ余暇活動だったのが次第に本格的になり、現在は公演の依頼が増えているという。100以上ある石見神楽の社中の中で、障害者が所属しているのはここだけ。でもそれを感じてもらいたくない、あくまで舞台の成果で評価されたいと代表者が語っていた。大蛇は長さ18メートル、重さは12キロあり、体を見せずにひとりで回すのは大変な体力と技量が必要なのだとか。 2020年のフェスティバルは、九州、東海・北越、中国・四国、北海道と4つのブロックでの開催が予定されている。問い合わせは以下へ。   障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会事務局(社会福祉法人グロー[GLOW]) 521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4837-2 TEL: 0748-46-8100   文;編集部/写真:辻村耕司
こんな試着室が欲しかった!「みんなのフィッティングルーム」

こんな試着室が欲しかった!「みんなのフィッティングルーム」

編集部では、有楽町マルイに車いすの方でも利用できる試着室があるとの情報をキャッチ。 現地に突撃取材しました! “すべての人が使いやすい試着室”をテーマに、昨年から設置された「みんなのフィッティングルーム」。 場所は、有楽町マルイ7階、みんなのオーダー by ビサルノ売場内にあります。 「お、すごく広いっ!」 通常の約3倍ほどの広さの試着室。 車いすの方も悠々と利用できるスペースがあるほか、文字通り、“みんな”が使いやすいような配慮がしてあり、 聴覚障がいの方のための電子式の筆談ボードや、足の不自由な方のための手すりなどが設置されています。 内部も非常に明るく、シックでデザインされた内装はさすがマルイという感じ!   発案者の須藤修二さん(みんなのオーダー by VISARUNO ショップマネージャー兼コミュニティオーガナイザ)に話を伺いました。 「きっかけは、LGBTイベントでの車いすの方との出会い。その方曰く、車いすの方は試着場所がなくいつもあきらめているとのこと。そこでさっそく上長にかけあい、みんなのフィッティングルームを提案しました。 ただ当初、売り場面積を小さくしてフィッティングルームを作ることに対して社内で反発もありましたが(笑)、根気よく説明しながら少しずつ理解をしてもらいました。 みんなのフィッティングルームの設置後は、お客様にも大変ご好評いただき、結果的に売上げが伸びる嬉しい効果もありました」 「最近では、ダイバーシティやインクルージョンなどの考え方が浸透しつつあるが、どれも横文字でパッと意味がわかりずらい。もっとわかりやすく“みんな”という平易な言葉にすることで、その考え方をもっと身近に感じてもらえたら嬉しい」とも。   今回の取材でモデルを務めてくれた、Co Co Lifeタレント部の岡野成美さん(車いすユーザー)は、 「手すりや鏡の位置、カーテンの配置などどれも細かく配慮されていて、とっても居心地が良い空間でした!」 と満面の笑顔! なお、今回取材にご協力いただいたマルイでは、2017年より日本ブラインドサッカー協会とパートナーシップを結び、日本代表へオフィシャルスーツを提供しています。 これからもさまざまなパラスポーツとのコラボレーションイベントを模索中とのこと。 パラスポーツファンなら、マルイの動向から目が離せませんね!     パラスポーツ関連のチラシをはじめとした情報もたくさん!   (Text & Photo :PSM)
選手団と応援する人々が一つになる! スローガンは「超えろ、みんなで。」

選手団と応援する人々が一つになる! スローガンは「超えろ、みんなで。」

  東京2020パラリンピックの開幕まで「200日」の2月7日、日本パラリンピック委員会(JPC)は、「TEAM PARALYMPIC JAPAN」のチームマークとスローガンを発表しました。 TEAM PARALYMPIC JAPANは東京2020大会に向け、日本代表選手団と一般の来場者・テレビ観戦者、そしていろいろなスタッフが、「ひとつ」になって盛り上げていこうというものです。 こうした取り組みを通して大会の成功、2021年以降のパラスポーツの振興やソフトレガシーの継続、共生社会の実現を目指す目的で立ち上げられました。 ラグビーワールドカップで浸透した「ONE TEAM」のコンセプトを思い出しますね!   チームマークはいろいろな赤色がグラデーションでデザインされ、様々な個性とそれらが調和する美しさ、そして前に進み続ける強い意志が表現されています。   スローガンの「超えろ、みんなで。」は、選手の想いを示すもので、チームをサポートし応援してくれるすべての人たちが、同じ想いでこの大会を迎えることを伝えるために掲げられた言葉です。 記者発表には、 高橋秀文氏(日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会副委員長) 河合純一氏(東京2020パラリンピック競技大会 日本代表選手団団長) 国枝慎吾選手(車いすテニスプレーヤー) の3名が出席。 国枝選手は「パラリンピックイヤーの1月に優勝(全豪オープン)することができ、明るいニュースが届けられた。これからのシーズン、目の前の目標を一つずつクリアしていくことでパラリンピックにつなげたい」と意気込みを語ってくれました。 また高橋副委員長からは今大会の日本代表選手団の金メダル目標数が発表されました。 「金メダル20個。これは“高め一杯のストライク”。チャレンジングな目標です」(高橋秀文副委員長) また国別金メダル獲得数ランキングでトップ7入りを一つの目標として掲げられました。 前回のリオパラリンピックでは、日本は総メダル獲得数は24個でしたが、残念ながら金メダルはゼロ。 「高い目標であることは間違いないが、選手一人一人がベストパフォーマンスを発揮した結果がこの数字に繋がる」(河合純一選手団団長) TEAM PARALYMPIC JAPANとして、一致団結して目標に向かって進みましょう!! そしてその先には、共生社会の実現という大きな目標が…   (text&photo 編集部)
ボッチャって、なんでこんなに夢中になれるんだろう

ボッチャって、なんでこんなに夢中になれるんだろう

1月26日(日)、首都大学東京荒川キャンパスで、「第1回首都大学東京健康福祉学部長杯ボッチャフェス」が開催されました。 首都大学東京は、障がい者スポーツの普及・発展に、非常に力を入れて活動している大学。同校の荒川キャンパスでは、ボッチャをはじめ、車いすソフトボール、ゴールボール、シッティングバレーボール、ブラインドサッカーなどのパラスポーツ体験教室のほか、ローリングバレーボール、ベガボールなどユニバーサルスポーツ体験教室が、毎週のように開催され、年齢を問わず多くの参加者で賑わっている。 今回のボッチャフェスは「首都大学東京 健康福祉学部長杯」と銘打たれ、15チームが参加。普段行われているボッチャ教室は体験会的な意味合いが強いが、今回は真剣勝負の試合だ。 とは言え、そこはフトコロがとっても広いボッチャ。初心者と経験者が混ざり合い、小学生チーム、家族チーム、シニアチーム、車いすユーザーチーム、外国人チーム、大学生チームなど、実に多彩な参加者が集まって、最初から最後まで笑顔と歓声が絶えない大会となった。   車いす(バスケットボール用)やフライングディスクの体験会も同時開催された パラスポーツマガジン誌からは3チームが参加。ボッチャは全員初めてという小林ファミリーチームが、なんと!初代チャンピオンに。経験がなくても楽しめて、そして時には勝ててしまうのが、ボッチャの奥深いところ 首都大学東京の障がい者スポーツ体験教室は、障がいの有無や年齢、経験などに関わらず、興味がある人は誰でも無料で参加できる。今年もさまざまなプログラムが用意されているので、ぜひ参加してみよう。 取材・文・写真/編集部  
パラテコンドーはパワフルでスピード感たっぷり!

パラテコンドーはパワフルでスピード感たっぷり!

いよいよパラリンピックの半年前の1月26日。パラテコンドーのサンマリエカップが、東京の日本財団パラアリーナにて行われました。 この大会は、東京2020パラリンピック競技大会の日本代表推薦選手選考会をかねており、その通り国内最高レベルの戦いが繰り広げられました。 選手たちが全力でぶつかり合う様子や、次々と繰り広げる技の数々。 「足のボクシング」といわれているように、実に力強く、相手と至近距離で戦い合う迫力満点の力強さとスピート感の戦いを間近でみることができました。 一発勝負の競技はいろいろとある中、この数分間の試合時間はとても濃厚で、緊張感で張りつめる場内にたくさんの観戦者が釘付けになっていました。 各選手への応援も熱く、勝負の世界を選手と共に戦う気迫で終始アリーナは歓声の渦! 大声援に後押しをされるように、選手も大健闘。 1枠をかけてライバル同士の一発勝負を制したのは、三階級、合計6名の選手の中で 男子 61kgは田中光哉選手 男子 75kg級は逆転勝利の工藤俊介選手 エキシビジョンマッチに登場したのは太田渉子選手 それぞれの勝利に運命を決める感動の試合となりました。   パラリンピックまであと半年、今回の東京パラリンピックから正式種目となったパラテコンドー、競技者は決して多くはありませんが、とてもレベルが高い競技です。 戦う選手のパラリンピックでの活躍を期待したいです。   text & photo by Chie Mochiduki
強豪チームが集結し、車いすバスケットボール「KEIAI杯」開催!

強豪チームが集結し、車いすバスケットボール「KEIAI杯」開催!

1月12日~13日、埼玉県本庄市で車いすバスケットボール大会「KEIAI杯」が行われ、関東・東京地区の強豪チームが熱戦を繰り広げた。 この車いすバスケットボール大会は、総合不動産企業「ケイアイスター不動産」が主催し、今回が初開催。同社にはパラアスリートチーム「ケイアイチャレンジドアスリートチーム」があり、車いすバスケの強豪「NO EXCUSE」のヘッドコーチを務める大嶋義昭氏をはじめ、バスケとデフフットサルが各2名、ラグビー1名の選手が所属している。 主催者の呼びかけに応じて参加したのは、NO EXCUSEのほか、埼玉ライオンズ、千葉ホークス、パラ神奈川スポーツクラブの4チーム。東京2020パラリンピックの日本代表候補選手も多数そろい、総当たりの予選リーグを経て、決勝戦と3位決定戦が行われた。 【試合結果】 優勝:埼玉ライオンズ  2位:パラ神奈川スポーツクラブ  3位:千葉ホークス  4位:NO EXCUSE 見事優勝を果たした埼玉ライオンズ 試合後は参加チーム全員で記念撮影   車いすバスケの試合のほかに、車いすスポーツ体験会(バスケ、ラグビー、バドミントン)、車いすシューティングチャレンジ、スリーポイントコンテストなど、親子で楽しめるイベントが同時開催。ケイアイチャレンジドアスリートチームの選手たちがホストを務め、初めての車いす、初めてのパラスポーツを体験する参加者も多かった。       バスケットボール(写真左上)、ラグビー(右上)、バドミントン(右下)は、それぞれ使う車いすも、使う筋肉も違う。シューティングチャレンジ(左下)では「ゴールが遠い!」ことを実感   こうした貴重な機会が増え、より多くの人がパラスポーツに関心をもてるよう、ケイアイスター不動産の今後の活動にますます期待したい。 取材・文・写真/編集部

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